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地震の揺れを科学する みえてきた強震動の姿

山中 浩明 編著, 武村 雅之, 岩田 知孝, 香川 敬生, 佐藤 俊明
ISBN978-4-13-063704-6, 発売日:2006年07月下旬, 判型:四六, 200頁

内容紹介

強震動とは,地震によって引き起こされる強い揺れのことである.この揺れはどのように発生し,どのように伝わって被害をもたらすのか.揺れを予測して大地震を迎えうつにはどうすればよいのか.地震学会の第一線の研究者が研究の最前線をわかりやすく解説する.

【著者からのメッセージ】
地震の本といえば,「どこで断層が動いて地震を起こすのか?」とか,「地震の被害を減らすためのノウハウは?」とかが書かれたものがほとんどで,肝心要の“揺れ”について正面から取り上げた本はほとんどありません.これは,地震で揺れるということがあまりに当たり前であるために,かえって揺れの仕組みをやさしく解説することが難しいからではないでしょうか.
 地震による強い揺れを“強震動”と言いますが,強震動を捉えて科学的に分析すると,さまざまな要素が絡み合った現象であることがわかります.震源で断層がどのように,またどのくらいの規模ですべるのか? またその際生まれた地震波がどのような経路をたどってわれわれのいるところまで到達するのか? そして最後に,その強さを決める一番重要な要素は,われわれのいる場所がどのような地盤の上にあるのか?などです.
 本書は,第一線で活躍する強震動の研究者が力を合わせ,このように複雑な揺れの現象をできるだけわかりやすく解説したものです.昨今,国や自治体がこぞって発表している強震動予測地図も理解不足では役に立ちません.これらの意味を理解し有効に活用するためにも必読の一冊です.(武村雅之)

【日本地震学会会長・東大地震研究所教授 島崎邦彦氏推薦!】
「読みやすい導入部から,震源の仕組み,地震波の伝わり方,そして地盤,と教科書的流れを踏まえつつも,数式なしで強震動を解き明かすという離れ業をやってのけた本である.」


主要目次

1 地震と被害 
(1) 新潟県中越地震と150年前の善光寺地震・三条地震
(2) 地震被害ワースト20―第1位は関東大震災 
歴代のつわもの
プレート境界地震と内陸地殻内地震
地震によるさまざまな被害―関東大震災を例に
地震と地震動
震度とマグニチュードの違いは? 
[コラム マグニチュード]
(3) 阪神・淡路大震災 
関西には地震がない?
活断層と地震
明暗を分けた地盤――「震災の帯」はなぜ生じたか?
震度7を起こした地震

2 強震動はなぜ生じるのか 
(1) 断層運動と地震波 
プレート運動と地震の発生メカニズム
震源断層とずれ破壊 
[コラム 地震動を構成する波]
(2) 震源断層の動きはどのようなものか 
断層のずれ破壊
震源断層の大きさ
[コラム 震源断層の調べ方]
断層の運動時間と放射される波の特徴
(3) 地震波を使って震源断層の動きを調べる 
震源域の強震動
兵庫県南部地震の震源モデル
アスペリティの存在

3 地盤で変わる地震波  
(1) 地盤と基盤 
複雑な地下の構造
基盤で地震波を考える
地震基盤までの地震波の変化 
[コラム Q値と減衰特性]
(2) 地盤に閉じ込められる地震波 
地盤での地震波の増幅現象
地盤のインピーダンス比とQ値
繰り返される反射
[コラム スネルの法則]
強い揺れで地盤も変わる
(3) 平野を伝わる地震波 
遠くの地震で揺れる高層ビル
やや長周期地震動
平野を伝わる表面波
複雑な地盤で発生する地震波
平野全体を揺らすシミュレーション
(4) 地盤構造を知る 
地下を探る物理の目
人工的に揺れを起こす
自然現象を利用する―微動

4 強震動を記録する 
(1) 地震記録から地震動の強さを知る 
地震波のいろいろ
[コラム フーリエスペクトル]
計測震度とは?
計測震度の得られない所では
(2) 地震計のしくみ 
地震計の原理と特性
波形をどのように記録するか
強震動を記録するサーボ型強震計
電磁記録方式の変遷
(3) 強震観測でわかること 
強震観測ことはじめ
兵庫県南部地震の強震観測記録
強震観測記録の常時活用 
[コラム 強震観測記録が耐震設計を変えてきた]
(4) 最近の強震観測 
世界有数の強震観測体制
K-NET,KiK-net
市町村の震度計
強震観測の未来 
[コラム インターネットで入手できる強震記録・情報]

5 強震動を予測する 
(1) 強震動予測とは 
強震動予測の意義
建造物の固有周期と強震動
各種構造物の固有周期の上限と下限
超高層ビルとやや長周期地震動の問題
免震・制震構造物と固有周期
揺れの指標
強震動のシミュレーション手法 
[コラム 応答スペクトル]
(2) 1923年関東地震の強震動の再現 
関東地震による震源域の完全な強震記録はない
断層モデルと関東平野の地下構造
やや長周期帯域の強震動波形の再現―理論的方法
震度分布の再現―統計的グリーン関数法
(3) 1995年兵庫県南部地震の強震動の再現 
震源近傍の強震記録の再現
「震災の帯」を再現する
(4) リアルタイム地震防災 
リアルタイム地震防災とは
地震動・地震被害分布を早期につかむ
ユレダス(UrEDAS)
緊急地震速報
(5) 強震動予測への取り組み 
地震調査研究推進本部
地震発生可能性の長期評価
地震動予測地図とは
内閣府・中央防災会議の地震動予測地図
(6) 高精度な強震動予測に向けて



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