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長い歴史のなかで,中国の何がどう変化し,どう現在へとつながっているのか.四つの変動期の断面にかくれた歴史の動力をさぐる新機軸の思想通史.世界史のなかで,はたして中国とは何だったのか? 古代から近世,そして近現代にいたる衝撃の歴史像を呈示する.
第一章 秦漢帝国による天下統一
一 天人相関と自然
二 天下のなかの人間
三 国家の体制をめぐって
四 儒教国教化と道教・仏教
第二章 唐宋の変革
一 新しい経学
二 君主像の変化
三 政治秩序の源泉
四 心をめぐる教説
五 秩序の構想
第三章 転換期としての明末清初期
一 政治観の転換
二 新しい田制論と封建論
三 社会秩序観の転換
四 人間観・文学観の変化
五 三教合一に見る歴史性
第四章 激動の清末民国初期
一 清末の地方「自治」
二 西欧近代思想の受容と変革
三 伝統のなかの中国革命
四 現代中国と儒教
古代から現代までの歴史を二百数十ページで,大きな流れが描いた画期的なテキストです.
中国史においては王朝史が歴史的に受け継がれていますが,その変わり目にこそ時代の流れをつかみ取る変動があったということがコンパクトにまとめられています.そしてそこに「中国」を考えるヒントもあるように思います.
現代中国と向き合ううえでも,また他地域の歴史と比較するうえでも必携の書となること間違いなしです.小会より2001年に刊行いたしました『中国思想文化事典』の姉妹編として企画された中国思想通史ですので,ぜひ併用してお読み下さい.