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不死への願い,死への恐怖から,人びとは死にまつわる豊かな形象文化を生み出し,死の文化的表現は美術作品にとどまらず祭礼や演劇,建造物などさまざまな領域にひろがっている.いくつもの時代や地域における事例をたどりながら,その意味と魅力をさぐる.
はじめに
I 死と死後をめぐるかたちとイメージ
1章 言葉とイメージ――ダンテの地獄と源信の地獄(小佐野重利)
2章 ローマ帝政期の墓と市民の自己表現(パウル・ツァンカー)
3章 『往生要集』と近世小説――日本における「地獄」イメージの流布(長島弘明)
4章 東アジアにおける死屍・白骨表現――「六道絵」と「●髏幻戯図」(板倉聖哲)※●=骨+古
II 慰霊と追悼の文化と政治
5章 歌舞伎の慰霊――追善と襲名(古井戸秀夫)
6章 清正公考――死してのち木像と銅像を遺すことについて(木下直之)
7章 長崎平和公園――慰霊と平和祈念のはざまで(末廣眞由美)
シリーズ『死生学』も第3回目の配本となります.
本巻はイメージやかたちに表現された死という観点から死について考える巻です.したがってシリーズの他の巻と比べて,写真や絵画作品の図版が非常に多数出てきますので,視覚的にも楽しめる巻となっています.