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脱植民地化とナショナリズム 英領北ボルネオにおける民族形成

山本 博之
ISBN978-4-13-026127-2, 発売日:2006年05月下旬, 判型:A5, 384頁

内容紹介

多様な文化が往来し、さまざまな民族が暮らす北ボルネオ地域(サバ)は、イギリスからの独立時にも、強固な一つの「民族」を立ち上げることがなかった。複数の民族が共存しながら模索する「戦わないナショナリズム」とは何か。詳細な資料の検討をとおして明らかにする。


主要目次

はじめに
I 受け継がれるナショナリズム
第1章 学説史の整理
第2章 歴史的・社会的背景
II 均質なネイションを求めた人々
第3章 ステファンとその「原住民」概念
第4章 K.バリとその「民族」概念
第5章 サバ・ネイション概念の誕生
III 文明の光を継ごうとした人々
第6章 イギリス帝国の中のカダザン人
第7章 マレー・イスラム世界の中のムスリム/マレー人
第8章 北ボルネオの「愛国華僑」と中華商会
IV 脱植民地化における民族形成
第9章 マレーシア連邦構想
第10章 政党結成と民族認識
結論


担当編集者から

北ボルネオ(現在のマレーシア・サバ州)は、今では自然や観光というイメージが強い場所かもしれません。さまざまな民族が混在するこの地域では、植民地支配からの独立時に複雑な過程を経験してきました。北ボルネオには大きな独立戦争や革命が起こらなかったので、従来あまり注目されてきませんでしたが、本書の詳細な分析を通じて、人びとと民族や国家についてあらためて考えさせられます。他地域の脱植民地過程やナショナリズム問題一般についても示唆するところが大きいのではないでしょうか。



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