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「民族の牢獄」とよばれたロシア.政府はいかに異民族を取りこみ多民族帝国を築いたのか.ムスリム上層階級の大多数をしめたタタール人に改宗を迫り,やがて一般民へと対象を広げる過程を古文書史料群から解明.宗教的寛容の変遷のなかタタール人の位置づけを探る,ロシア・ムスリム史.
第1章 17世紀前半ロシアの非正教徒
第2章 タタール上層階級のロシア正教改宗――ロシア国立古文書館所蔵「改宗文書」に基づいて
第3章 タタール上層階級のロシア化とロシア人貴族社会――17世紀末のナルベコフ家系譜を手がかりとして
第4章 17世紀のカシモフ皇国
第5章 17世紀後半の正教化政策
第6章 18世紀前半のロシア・ムスリム社会――タタール商人の台頭
付録1 非正教徒エリート政策に関連する法令(1613-1688)
付録2 ナルベコフ家系図
付録3 ナルベコフ家頌詩ロシア語原文