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Social Common Capital
社会的共通資本としての川 

宇沢 弘文 編, 大熊 孝 編
ISBN978-4-13-030251-7, 発売日:2010年11月上旬, 判型:A5, 426頁

内容紹介

川は誰のものか.先人による巧みな治水と利水の知恵から,現代における「脱ダム」思想の意義を論じ,コモンズによる川の共有を説く.川とそれを取り巻く住民に正面から向き合ってきた執筆陣による,人と川との新しい付き合い方の創造.


主要目次

序 章 社会的共通資本としての川を考える(宇沢弘文)
第I部 持続可能な治水と利水の実践
第1章 20世紀の河川思想を振り返る(蔵治光一郎)
第2章 水利文明伝播のドラマ――スリランカから日本へ(茂木愛一郎)
第3章 都江堰と2300年の水利――四川省大地震からの復興(石川幹子)
第4章 技術にも自治がある――治水技術の伝統と近代(大熊 孝)
第II部 リベラリズムとしての脱ダム思想
第5章 コモンズにはじまる信州ルネッサンス革命――「脱ダム」宣言のアスピレーション(宇沢弘文)
第6章 脱ダムから緑のダムへ――エコロジカル・ニューディール政策としての森林整備(関 良基)
第7章 吉野川第十堰と緑のダム――「流域主義」の視点から(中根周歩)
第8章 宝としての球磨川・川辺川にダムはいらない(高橋ユリカ)
第9章 なぜダム建設は止まらないのか(岡田幹治)
第10章 八ッ場ダム中止への道のり(嶋津暉之)
第III部 コモンズによる川の共有
第11章 自然としての川の社会性と歴史性(高橋 裕)
第12章 川・魚・文化――天塩川水系・サンル川から考える(小野有五)
第13章 淀川における河川行政の転換と独善(宮本博司)
第14章 地方分権――川を住民が取り戻す時代(神野直彦)


担当編集者から

 編者がこの十数年間取り組んできた,「社会的共通資本」の考えを提唱する新しいシリーズの第2作です.本書では川の問題を取り上げます.
 八ッ場ダムの問題が世間を騒がせていますが,そもそも計画発表から50年以上も問題となり続けているという事実に驚かれた方も多いのではないでしょうか.日本の河川行政は,一体どのようなことになっているのでしょうか.また,ダムの役割は治水・利水・発電といわれますが,ではどれほどその効果が証明されているのでしょうか.川は本来,どのような姿であるべきなのか.本書の提言が,広く世に共有されることを期待します.



関連情報 

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