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Social Common Capital
社会的共通資本としての森 

宇沢 弘文 編, 関 良基 編
ISBN978-4-13-030252-4, 発売日:2015年04月上旬, 判型:A5, 344頁

内容紹介

森林環境と人間社会による森の利用は,濃密な相互作用を経て,各地域固有の文化とコモンズを形成してきた.森林資源の略奪を批判し,森林は自然環境を持続させ,社会と文化に安定をもたらし,社会的共通資本のネットワークの重要な一環であることを多面的に考察する.


主要目次

はしがき
プレビュー(宇沢弘文・関 良基)

 序 章 社会的共通資本と森林コモンズの経済理論(宇沢弘文)
  はじめに
  1.社会的共通資本と制度学派
  2.社会的共通資本とサミュエルソンの「公共財」の差異
  3.社会的共通資本としての自然環境
  4.社会的共通資本としての森
  5.森林の所有権と「コモンズの悲劇」の誤謬
  6.持続可能な発展の意味
  7.森林コモンズの動学的最適性
  8.国際的な課税と育林補助金で森林コモンズを支える制度
  おわりに

第I部 森は緑のダム
 第1章 森林の保水力と緑のダム機能(蔵治光一郎・五名美江)
  はじめに
  1.森林の保水力と河川の流量
  2.森林と河川の関係を解明する科学的研究
  3.森林の洪水・渇水緩和機能の長期変化に関する実証研究の例
  4.これからの河川管理施策への含意
  5.これからの森林管理施策への含意
  おわりに
 第2章 森林回復による治水機能の向上はダムに優る(関 良基)
  はじめに
  1.緑のダムを否定する国交省
  2.森林の機能を軽視した洪水計算の虚構
  3.日本学術会議の検証への疑問
  4.利根川における森林保水力の経年的向上
  5.中規模洪水モデルは大規模洪水には適合しない
  6.貯留関数法の方程式の誤謬
  おわりに
 第3章 横川山の入会の変遷と「流域コモンズ」の可能性(保屋野初子)
  はじめに
  1.今日まで残った山林の入会
  2.前史としての入会と横川山運営委員会
  3.「治山治水」という外圧から内発まで
  4.「公益性」を取り込んだ現代の入会――新しいコモンズ
  5.「流域コモンズ」への再編は可能か
  おわりに

第II部 森を育む思想と文化
 第4章 コモンズとしての森林――学校林の歴史に宿るエコロジー思想(三俣 学)
  はじめに――コモンズとしての森
  1.わが国の学校林史におけるノースロップの功績
  2.ネブラスカ州のアーバーデイの起源とその成果
  3.研究と実践の双方から育まれたノースロップの森林思想
  4.埋没したノースロップの功績を掘り起こした執念の林業家・久我俊一
  5.自然環境の中に教育を埋め戻す思想と文化
  おわりに
 第5章 地域と森林の時間軸・空間軸――流域圏と農山村の遺産(山本美穂)
  はじめに
  1.那珂川の歴史地理学的位置付け
  2.八溝山地における木造長屋門
  3.森林を管理できる行政主体とは何か
  おわりに
 第6章 平和の森――先住民族プナンのイニシアティブ(金沢謙太郎)
  はじめに――最後の森
  1.生活の森
  2.木材の森
  3.平和の森
  おわりに――みんなの森
 第7章 イノシシと日本人の関係史――自然領域と人間領域の適正な配分(小寺祐二)
  はじめに
  1.イノシシと人間の日本列島への渡来
  2.農耕社会の発展とイノシシ
  3.経済システムの変化と鉄砲の普及
  4.近代社会におけるイノシシの分布域縮小
  5.現代のイノシシと人間
  6.これからのイノシシと人間
  おわりに

第III部 森を支える制度
 第8章 制度資本としてのコモンズ――政令指定都市の中の森林・林業を事例として(池田寛二)
  はじめに
  1.制度資本の機能不全としての日本の森林・林業問題
  2.制度資本としてのコモンズ
  3.政令指定都市の急造と森林・林業地域
  4.相模原市青根地区の森林・林業の歴史と現状
  5.今こそ必要とされる制度資本としてのコモンズの構築
  おわりに
 第9章 自然災害リスク管理と保安林制度のあり方――オーストリア・チロル州の保安林改良事業と野渓監護事業を中心に(古井戸宏通)
  はじめに
  1.欧州における保安林制度の展開――オーストリアを中心に
  2.チロル州における保安林・リスク管理と財政措置
  おわりに
 第10章 林業労働者のキャリア形成支援と「緑の雇用」制度(興梠克久)
  はじめに
  1.林業労働力の歴史的性格と政策展開
  2.「緑の雇用」制度の効果と課題
  3.職業能力の「見える化」とその先にあるもの
  おわりに

終 章 森林を社会的共通資本とするために(関 良基)
  はじめに
  1.森林所有の諸形態
  2.各国の森林所有構造の比較
  3.制度進化の具体的事例
  おわりに

あとがき(関 良基)



関連情報 

  1. 『社会的共通資本としての森』が5/5「東京新聞」で紹介…

    「共通資本の森守って 金もうけ開発ダメ 経済学者・故宇沢弘文氏晩年の思い込め編集本――ノーベル経済学賞候補として名前が挙がり,環境問題でも積極的に発言した宇沢氏.森が (more…)

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