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国際租税法 

増井 良啓, 宮崎 裕子
ISBN978-4-13-032346-8, 発売日:2008年08月上旬, 判型:A5, 296頁

内容紹介

国際租税法をはじめて学ぶ人のための入門書.国際取引との関係でとくに問題となる所得課税(所得税と法人税)について,日本の国内法と租税条約の骨格を丁寧に解説するとともに,具体的な取引に伴いどのような法律問題が発生するかを予測し分析する能力を養う.基礎から段階を踏まえつつ,事例演習・練習問題を交えて実践レベルの到達へと導くスタンダード・テキスト.

※本書の中では租税条約の条文を多数引用しています.引用されている租税条約のテクストは,[租税条約へのアクセス]で見ることができます.

※本書の中の誤りにつきましては,[正誤表]を御覧くださいますようお願い申し上げます.


主要目次

はじめに
本書の使い方
第1章 国際租税法への招待
経済はグローバル、課税はローカル/国際租税法の沿革と法源/日本の国内法のしくみを概観する/立法管轄権と執行管轄権
第2章 租税条約
租税条約の必要性/租税条約に関する総論的事項/課税権の配分に関する実体的規定/手続的規定その他の重要規定
第3章 国内源泉所得
ソース・ルール/法人税法138条を読む/租税条約による修正
第4章 投資所得に対する源泉徴収
課税ルールの概観/投資所得の支払をめぐる国内法と租税条約の適用/補論:その他源泉徴収の対象とされているもの
第5章 事業所得に関する申告納付
課税ルールの概観/恒久的施設/恒久的施設に帰属する利得/税額算定と納付
第6章 事例演習 1――外国企業による対日進出
[設問1]日本への進出形態/[設問2]支店・駐在員事務所の設置/[設問3]子会社の設立
第7章 外国税額控除
国際的二重課税の排除/法人税法69条1項を読む/間接外国税額控除/みなし外国税額控除
第8章 課税権の確保
国際的租税回避/移転価格税制/各種の境界とその濫用
第9章 事例演習 2――ハイブリッド・エンティティと条約漁り
[設問1]対外投資と外国税額控除/[設問2]ハイブリッド・エンティティと租税条約/[設問3]ハイブリッド・エンティティと外国税額控除/[設問4]条約漁りとLOB条項
第10章 次のステップへ――国際的企業再編の課税問題
本章で取り上げるテーマ/国際課税の視点からみた会社組織上の行為/国際課税上の租税属性の変更と租税条約/次のステップへ
考え方のヒント


担当編集者から

「日本に住んでいる花子は,自宅の台所を新しくしたい.花子がインターネットにアクセスしたところ,kitchen.comというウェブサイトをみつけた.このサイトは,Kitchen Corporationという多国籍企業グループが運営しているもので,同グループの統括親会社Aは香港に本店がある.花子は,Aの本店付営業担当者Bとチャットし,・・・・・・Bは,花子の希望を整理してフリーのデザイナーCに伝え,設計を依頼した.Cは,一年の大半をバミューダの別荘で過ごすことにしており,・・・・・・」――本書冒頭の挿話「kitchen.comでのお買い物」からの一部抜粋ですが,この挿話はまさに,経済のグローバル化が進行した現在の私達が生きる世界です.例えばこの例で,いったいどの国が課税すべきなのでしょうか?
 この問題を解くための手がかりとして,本書はつくられました.東大での講義をベースに,それを練り上げることで生まれた初学者のための入門書です.基礎を重視し段階を踏んで学べるよう,習熟度に応じた各種の練習問題を配置し,また事例演習を設けることで実践レベルへ誘う仕掛けが施されています.研究者と弁護士の協働作業による,理論と実務を融合したこの新しいスタンダード・テキストは,噛めば噛むほど味が出る作品です.



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