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アメリカで,共和・民主の二大政党制が一世紀半にもわたり存続してきたのはなぜか.南北戦争後から19世紀末にかけて政党制が直面した深刻な危機がいかに克服されたかに焦点をあててこの謎を解明する本書は,再建期と金メッキ時代の新たな像をも提示する.
序 問題の所在
第一章 本書のアプローチ
先行研究とその限界/本書の分析枠組/再建期の共和党と二大政党制
第二章 南部再建という危機
黒人選挙権と戦後の政党制/「大統領による再建」と政党制の流動化/「連邦議会による再建」の開始と危機の顕在化
第三章 南部再建の解消
危機の深刻化/共和党の「強行突破」と危機の解消/南部再建と二大政党制
第四章 再建から改革へ
改革の政治とその担い手/第一次グラント政権と二大政党の変容/再建期の分水嶺としての一八七二年選挙
第五章 戦後体制の政治過程
禁酒運動―共和党との愛憎関係/労働・農民運動―「生産者」達の挑戦/グリーンバック運動―連邦レベル争点への進出
終章 再建期を越えて
小選挙区制の導入と前後して,日本でも二大政党制が現実の可能性として語られるようになりました.二大政党制というものにはどんな可能性や限界があるのか――そんな疑問・関心を抱く方々に,そしてもちろんアメリカの歴史や政治(さらには政治学)に関心がある方々にも,ぜひお読みいただきたいと思っています.