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移民の社会的統合と排除 問われるフランス的平等

宮島 喬 編
ISBN978-4-13-050174-3, 発売日:2009年06月中旬, 判型:A5, 234頁

内容紹介

移民社会フランスは危機に直面している.2005年,郊外地域で若者たちによる「暴動」が発生,世界の耳目を集めたが,統合による共生は進んでいない.「フランス的平等」はどのような問題をはらんでいるのか.雇用,労働,宗教,教育,都市生活など,さまざまな角度から包摂と排除の実態を明らかにする.


主要目次

はしがき
序章 移民の社会的統合をめぐる問題・課題の現在(宮島 喬)
I フランス的平等と統合
1章 移民の統合の「共和国モデル」とその変容(中野裕二)
2章 移民と移民政策の変遷――1945年から1974年まで(渡辺千尋)
II 統合と排除の実態
3章 雇用と失業からみる社会的統合の現状(宮島 喬)
4章 宗教・参加・排除――ムスリム系移民の社会的位置とその行動(浪岡新太郎)
5章 学校教育による平等・統合とその挫折――移民の子どもの教育の現在(鳥羽美鈴)
III 都市問題のなかの移民
6章 都市内部の居住問題にみる政策と移民
   ――パリ、シャトー・ルージュ地区を例として(荒又美陽)
7章 「郊外」コミュニティにおける「移民」の社会的排除と参加
   ――政治参加の困難をめぐる背景(森千香子)
8章 結社活動と移民――アフリカ系を中心に(井形和正)
IV 統合の課題とゆくえ
9章 「積極的差別」政策におけるフランス的モデルと移民(ダニエル・サバ)
10章 「サン・パピエ」と「選別移民法」にみる選別・排除・同化(野村佳世)
終章 平等・社会的統合を問い直す(宮島 喬)


担当編集者から

2005年秋,移民の若者たちによると言われる「暴動」がフランスで発生し,日本でも連日大きく報道されました.車が燃やされたり大勢の人が逮捕されたりしましたが,その背景にあるとされた若者たちの失業や貧困,人種差別といった問題について,また,その後のフランス社会がどうなっているのかについては,日本の報道を見聞きするだけではあまりよくわかりませんでした.なぜ他でもなくフランスでこのような問題が起こるのか,すなわち,フランスの歴史,政治思想と移民の置かれてきた状況との関連がどのようなものであったのか.本書を通じて,「移民社会」ともいわれるフランスのある一面に触れていただきたいと思います.そのことはまた,今後もさらに「国際化」が進む日本社会にとっても,重要な示唆を与えるものではないでしょうか.



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