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南部アフリカ社会は西欧による植民地支配,冷戦構造への組み込み,激しい紛争や貧困,近年ではグローバルな市場経済化の波にさらされてきた.ザンビア東部州における社会と人びとの暮らしの100年を振り返り,国際社会と地域の社会変動の姿を描き出す.
序章 ザンビア農村社会と国際関係――課題と方法
1章 植民地期の労働移動と地域社会
2章 独立後の労働移動と地域社会
3章 経済改革と農村社会
4章 民主化と民族間関係
終章 農村社会の新たな百年
次回サッカーのワールドカップは南アフリカ共和国でひらかれます.南アフリカが含まれる南部アフリカ地域は,ポルトガルやイギリスなどからの植民地支配を受けてからというもの,苦難の道のりを歩み続けてきました.本書の筆者は,この地域,なかでもザンビア東部地域で綿密な調査を続け,植民地支配,冷戦構造,そして市場経済化・経済のグローバル化へといたる100年の歴史を見つめてきました.この歴史的な構造は,世界の発展途上国と呼ばれるような国・地域に多かれ少なかれ共通するものであり,現代世界を考える際,欠かせない視角であると思われます.