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精神病の病理と治療 

ヴィルヘルム・グリージンガー, 小俣 和一郎 訳, 市野川 容孝 訳
ISBN978-4-13-060408-6, 発売日:2008年09月下旬, 判型:A5, 640頁

内容紹介

はじめて「精神病の座は脳である」と喝破し,近代科学的な接近を試み,拘束器具の廃止などヒューマニズムに基づく治療を提言した本書は,近代精神医学の基礎を築いた古典として名高い.脱施設の医療や,精神と脳科学との関係が問われる現在に「始原の問い」を投げかける歴史的医学書が,初の邦訳.


主要目次

はしがき(市野川容孝)
第一部 総論
第一章 精神病の座とその研究方法について
第二章 解剖学的予備考察
第三章 精神生活の生理学的および病理学的予備考察
第四章 精神病に見られる基本的障害
第五章 精神異常全般について
第二部 精神病の病因論と病理論(パトゲニー)
第一章 精神病の原因全般について
第二章 精神病の素因
第三章 精神病の原因
第三部 精神病の病型
第一章 精神的うつ状態――うつ病またはメランコリー
第二章 精神的昂揚状態――マニー
第三章 精神的衰弱状態
第四章 狂気に特有の重要な合併症
第四部 精神病の病理解剖
第一章 脳および付属器官の病理解剖
第二章 その他の器官の病理解剖
第五部 精神病の治療可能性と治癒
第一章 予後
第二章 治療
解説(小俣和一郎)


担当編集者から

教科書風に「「脳病論」のグリージンガー」とは,誰でも知っているフレーズ.その代表的著作にして,精神医学の古典の一つ,そして,明治の東大でベルツが講義に使い,日本の近代的精神医学の礎石ともなった本が,はじめて日本語訳されます.訳者は,ナチス時代の精神医学史を丁寧に追跡するお仕事でも知られる小俣和一郎先生と,社会学の俊英,市野川容孝先生.歴史的な存在であるこの本が現代にもつ意味を析出しながら,翻訳を進められました.西丸四方先生がその名著『精神医学の古典を読む』(みすず書房)でも紹介されたように,グリージンガーが「精神病の座は脳である」としたことは,単なる「脳病論」(還元論)とはまた違った含意があります.それは現代の脳科学の発展に人間の臨床が向き合う時の,永遠の問題を問うているように私には思えます.その正体を,ぜひ原テキストにあたってみてください!



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