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人間のことばは小鳥のさえずりとどこまで同じか,声に支えられている「文法」,日本語と中国語で「個」「本」など助数詞がもつ意外な違いとその意味など,進化・認知科学のアプローチから言語研究の最先端の面白さを紹介する12章.
序 章(長谷川・伊藤・ラマール)
第1部 進化からことばを見る
1 言語能力獲得に至る生命進化の諸相(斎藤成也)
2 言語の起源をさぐる生物学(岡ノ谷一夫)
3 ヒトの進化と言語獲得の背景(長谷川眞理子)
第2部 ことばのしくみ
4 言語変化と機能語(ラマール)
5 音からせまる言語学――音韻論の方法論(田中伸一)
6 合成的意味論(クリストファー・タンクレディ)
7 直示移動動詞の普遍性と多様性(中澤恒子)
8 話しことばの談話データを用いた文法研究(藤井聖子)
第3部 ことばの認知と処理
9 ことばの使用の心内・脳内メカニズム(伊藤)
10 文法と音声――その関係を複雑にするもの(広瀬友紀)
11 事物の認識の普遍性と言語、文化の影響(今井むつみ)
12 言語の分節に普遍的に観察される統計的性質(田中久美子)
コラム/ブックガイド
かつて自然界における人間の特権性(?)の証のようにも言われた,ことばを操る能力.進化・脳科学・認知科学がこのブラックボックスを開けたとき,そこに見えたものは? 「○○しないと.」と言われたら,それがなぜあたりまえに指示や指導だとわかるのか,「行く/来る」が英語の「ゴー/カム」とよく重ならない(どころか時に逆になる)理由,ケータイに文字を打ち込むとき,わりとちゃんと打ち込みたい言葉の候補が出てくる技術の裏側,ヒトの赤ちゃんの鳴き声がうるさいことが,言葉の進化に持っている意外な意味,など…….現代の言語研究の,どれも目移りしてこまる魅力的なショーケースです.