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現代日本の紛争処理と民事司法【全3巻】

[シリーズ著者]

村山眞維 編集代表

1 法意識と紛争行動   松村良之・村山眞維 編

日本人の法意識は30年前と変化したのか.本巻は現代日本人の法に対する態度や裁判所へのイメージなどから,日本人の法意識を分析する.そして法意識が問題経験に対する当事者の行動にどのように関わってくるのかを解明する.

2 トラブル経験と相談行動   樫村志郎・武士俣 敦 編

トラブルを抱えた人は,まず誰に相談するのか。本巻は日本人がトラブルに遭遇した際の行動を分析し,その対応にどのような相談機関を頼るのかを解明する.また,相談を受ける担当者の意識とサービスの状況に関しても解説する.

3 裁判経験と訴訟行動   ダニエル フット・太田勝造 編

裁判員制度がスタートし,司法制度は身近になりつつあるが,国民にはどのように評価されているのか.本巻では,民事裁判に関する原告・被告の社会的属性,女性当事者の実情,和解・交渉の位置づけ等の実態を解明し,国民と法システムのかかわりを考える.



日本の法社会学を牽引する執筆陣が集結した,紛争行動研究の最新成果

 本シリーズは,研究プロジェクト「法化社会における紛争処理と民事司法」(文部科学省科学研究費特定領域研究)のなかで実施された3つの全国的調査をもとに,日本の民事紛争処理過程の全体にわたって,法社会学の視点から主要な論点を掘り下げるものである.
 第1巻は,現代日本社会における民事の問題経験の広がりを調べ,それらの問題が国民の間でどのように処理されているかを明らかにする紛争行動調査を,第2巻は国民の相談行動に焦点を合わせた法使用行動調査を,第3巻は地方裁判所本庁の既済事件の当事者を対象とした訴訟行動調査をベースにした論文を収録する.
 日本で初めての大規模な全国調査をふまえたこのシリーズは,米英における先行研究の調査結果との比較をも視野に入れている.アジアという異なる文化的文脈とヨーロッパ大陸法的な司法制度の伝統をもつ日本社会において,国民の間の法律問題の経験や問題処理行動にどのような異同があるかを明らかにすることも主眼の1つである.



各巻詳細

1 法意識と紛争行動

第I部 法意識
第1章 日本人の法に対する態度の構造と変容――30年間で人びとの考え方はどのように変化したか(木下麻奈子)
第2章 法知識とその測定の課題――拡散性と系統性(藤本 亮)
第3章 裁判所イメージと裁判所経験(松村良之)
第4章 日本人の法的責任判断――日本人の法意識論を踏まえて(山田裕子)
第II部 問題経験と紛争行動
第5章 問題経験と問題処理過程(村山眞維)
第6章 紛争へと発展させる要因は何か――相手方との接触と問題類型を中心に(杉野 勇)
第7章 問題経験者の不作為について(尾崎一郎)
第8章 初回利用の相談機関の選択要因と利用の効果(上石圭一)
第9章 裁判所への関わりとその規定要因(濱野 亮・杉野・村山)
第10章 家族構成員間の紛争における法の動員・非動員(南方 暁)
第11章 自治体の提供する相談サービスと当事者ニーズ(田巻帝子)

2 トラブル経験と相談行動

第I部 トラブルから相談へ 第1章 トラブル・支援・相談行動――法使用行動調査の対象と方法(樫村志郎)
第2章 家族からみたトラブル――トラブルの社会学的把握の視角をめぐって(高橋 裕)
第3章 専門機関相談行動の規定要因(佐藤岩夫)
第4章 専門的支援機関に対する利用者の評価(阿部昌樹)
第5章 トラブル出来事と相談・法使用行動(鹿又伸夫)
第6章 トラブル認知と団体参加(菅野昌史)
第II部 法専門職の関与
第7章 裁判外紛争業務の市場と弁護士(武士俣 敦)
第8章 司法書士の紛争処理機能(仁木恒夫)
第9章 自治体法律相談の意義と課題――調査の結果を踏まえて(小佐井良太)
第10章 訴訟行動と意識要因(和田仁孝)

3 裁判経験と訴訟行動

第I部 訴訟当事者の社会的属性
第1章 日本の訴訟当事者の特性――2004年民事訴訟行動調査報告から(河合幹雄)
第2章 本人訴訟について(長谷川貴陽史)
第3章 民事訴訟と女性(1)――訴訟当事者女性(神長百合子)
第4章 民事訴訟と女性(2)――一般人の訴訟イメージから見えてくるもの(和田安弘)
第II部 利用者の期待と評価
第5章 民事訴訟の機能と利用者の期待(垣内秀介)
第6章 第三者からみた紛争当事者の法使用行動と民事裁判――インターネット調査から事件内容・法意識の影響を考察する(前田智彦)
第7章 民事訴訟における弁護士――訴訟当事者と弁護士の関係性(太田勝造)
第8章 当事者本人と代理人弁護士の認識の齟齬(飯田 高)
第III部 民事訴訟における和解
第9章 和解の成立要因としての当事者および弁護士の意識(守屋 明)
第10章 和解と当事者の訴訟手続評価(垣内秀介)
第11章 交渉とADR(入江秀晃)

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