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表象のディスクール【全6巻】

[シリーズ著者]

小林康夫

松浦寿輝

1 表象――構造と出来事

〈執筆者〉 松浦寿輝/小林康夫/高橋哲哉/東浩紀/伊東乾/杉橋陽一/河合祥一郎/ 田中純/高辻知義/岩佐鉄男/竹森佳史/渡邊守章

2 テクスト――危機の言説

〈執筆者〉 阿部良雄/桑野隆/竹内孝宏/沼野充義/中村健之介/番場俊/根本美作子/山田広昭/高田康成/赤塚若樹/高橋宗五/一條麻美子

3 身体――皮膚の修辞学

〈執筆者〉 石光泰夫/田中祐理子/香川檀/小林康夫/松岡心平/P・ドゥ・ヴォス/ 渡邊守章/長木誠司/内野儀/浦雅春

4 イメージ――不可視なるものの強度

〈執筆者〉 蓮實重彦/刈間文俊/木下千花/松浦寿輝/港千尋/瀧本雅志/榑沼範久/ 松岡新一郎/鈴木啓二/崔京国/三浦篤/今橋理子/松浦寿夫

5 メディア――表象のポリティクス

〈執筆者〉 松浦寿輝/李孝徳/大澤真幸/石光泰夫/桂英史/飛島隆信/高山宏/   佐藤良明/建畠晢/森田祐三/劉文兵/吉見俊哉

6 創造――現場から/現場へ

〈執筆者〉 槻橋修/伊東豊雄/K・グルー/渡辺敦彦/小林康夫/高橋幸世/宮岡秀行/D・ブレア/藤井慎太郎/伊東乾/森山直人/長谷川祐子/松岡心平/江戸京子/船山信子/建畠晢



刊行のことば

 「表象文化論」は,1986年に東京大学の駒場キャンパスにまず学科として発足し,1989年より大学院の講座専攻も設置され,現在に至っている新しい学問分野です.その間,「表象」(representation)の分析という観点から,芸術・文学をはじめとする文化事業全般への新鮮なアプローチを企て,また同時に大学院での研究と社会での文化創造のアクチュアリティとの間の実践的な橋渡しをめざしつつ,精力的な活動を行ってきました.研究・教育の営みはもとより,「フーコーの世紀」や「ポストモダン以後のモデルニテ」をはじめとする数々のシンポジウム,能・狂言から現代演劇にいたる種々のパフォーマンス公演,さらに内外の学者や芸術家を招待しての多くの講演会や研究会を主宰し,現代日本の「知」の舞台を活性化しつづけています.
 シリーズ『表象のディスクール』全6巻は,この新しいディシプリンにとっての,いわば第1期の総決算と総括の試みです.東京大学で「表象文化論」の講座に携わる研究者を中心に,すでに評価の定まった大家から,表象文化論学科・専攻を卒業した気鋭の若手研究者まで,70名を超える執筆陣が結集し,「表象文化論」のアルファからオメガまでを縦横に論じつくしています.
 新たに創設された学問領域としての「表象文化論」は,単なる1ディシプリンであるにとどまらず,既存の諸分野にゆるやかに侵入し,浸透し,それらのメイン・プログラムを内側から書き換えて,まったく新たな知の光景を現出させる批判装置として機能することを夢見ています.それはまた,実証的な手続きを踏んだ堅実な論究と,大学の枠をはみだして現実に直接働きかける実践の力学とを共存させ,そこでの?藤とディレンマそのものを生産的な糧としつつ,今,21世紀の「知」の空間に向かって大きくはばたこうとしています.その新たな飛躍のためのスプリング・ボードとなることを願ってここに集成された『表象のディスクール』全6巻が,多くの読者を得て,現代日本の「知」の現場に豊かで新鮮な刺激を波及させることを祈ってやみません.

小林康夫・松浦寿輝

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