丸山眞男講義録【全7冊】

シリーズ
丸山眞男講義録
内容紹介

第一冊 日本政治思想史1948

戦中の記念碑『日本政治思想史研究』を引き継ぎ、封建社会の完成がすなわち崩壊であり、近代への序曲となるプロセスを描きだす。半世紀の時を越えてよみがえる初期講義には、「戦後」という時代の歴史意識が鮮明に刻印されている。(解題:宮村治雄)

第二冊 日本政治思想史1949

尊王攘夷から征韓論へ、明治期のナショナリズムはなぜ急速に帝国主義へ変貌していったのか? 短命におわった古典的国民主義に、戦後の“自由”を重ねあわせた、占領下での特異な年度講義。のちに視点を変えて「開国」論への途をひらいた。(解題:宮村治雄)

第三冊 政治学1960

60年安保闘争に積極的にコミットした背景に、どのような構想があったか。急速に蔓延しはじめたアパシー状況を憂え、切々と学生に語りかけた、本郷で行われたただ一度の政治学講義であり、政治的思考の解明から始まる独自の政治原論。(解題:渡辺浩)

第四冊 日本政治思想史1964

古代天皇制の形成から、鎌倉新仏教による変革へ!想を新たに開始された連続講義は、日本の思想的伝統の“原型”を完膚なきまでに構造化してみせる。日本思想史の全体像に挑んだ、書下しの通史のはじまり。丸山思想史学の全体像が示される。(解題:飯田泰三)

第五冊 日本政治思想史1965

古代国家の崩壊のなか抬頭してきた鎌倉武士団を大きくクローズアップさせ、時と状況を重視する戦闘者の行動様式のうちに、主体的エートスの創出を見る。幕末・維新の志士における「忠誠と反逆」の歴史的源流を突きとめた、未公開の注目すべき論稿。

第六冊 日本政治思想史1966

キリシタン問題を通して、文化接触による「横からの変革」を提起した注目すべき年度講義。これの禁圧によって、思想や文化への政治の優位が決定的となった。さらに、「閉じた社会」の精神構造をめぐって、幕藩体制の統治原理と儒教の正統化を説く。巻末に第四~第七冊の総索引。

第七冊 日本政治思想史1967

持続における変化、その変化の相に繰り返しあらわれるパターンに着目した“原型”の構造を歴史的前提として、講義は始められる。幕藩体制を支えた儒教思想の修正と変容から、維新前夜の国学運動へ。--事実上の最終講義である。(解題:平石直昭)「講義年譜」を付す。

丸山眞男講義録【全7冊】
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