ナボコフ 訳すのは「私」
自己翻訳がひらくテクスト
内容紹介
目次
著者紹介
バイリンガル作家ナボコフは、どのような謎を作品に仕掛けたのか? 一つの作品の英語版とロシア語版を精緻に読み比べることで、従来の作品解釈に変更を迫るような数々の発見を提示。ベケット、クンデラ、多和田葉子などにも共通する「自己翻訳」に着目し、創作と翻訳のダイナミズムを描き出す。東京大学総長大賞受賞の論考をもとにした快著。
序章 自己翻訳とはなにか
第一章 ナボコフの「自然な熟語」――「一流」のロシア語から「二流」の英語へ
第二章 短編「報せ」――ホロコーストのあとさき
第三章 短編「重ねた唇」――消えうせた杖と組みかえられたトリック
第四章 『ディフェンス』――モラルをめぐるゲーム
第五章 『ロリータ』――ヘテログロッシア空間としてのアメリカ
第六章 訳注『エヴゲーニイ・オネーギン』――樹影譚としての翻訳論
第七章 ナボコフの「不自然な熟語」――エクソフォニー、あるいは「外化」から「異化」へ
終章 訳された「私」
ナボコフの自己翻訳一覧/ナボコフ略年譜/書誌一覧/読書ガイド
第一章 ナボコフの「自然な熟語」――「一流」のロシア語から「二流」の英語へ
第二章 短編「報せ」――ホロコーストのあとさき
第三章 短編「重ねた唇」――消えうせた杖と組みかえられたトリック
第四章 『ディフェンス』――モラルをめぐるゲーム
第五章 『ロリータ』――ヘテログロッシア空間としてのアメリカ
第六章 訳注『エヴゲーニイ・オネーギン』――樹影譚としての翻訳論
第七章 ナボコフの「不自然な熟語」――エクソフォニー、あるいは「外化」から「異化」へ
終章 訳された「私」
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