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政治を語るフレーム

乖離する有権者、政治家、メディア

ISBN978-4-13-016119-0発売日:2015年03月05日判型:A5ページ数:232頁

内容紹介

一般有権者が政治を語るフレーム(社会心理的枠組み)のダイナミズムを,政治家の政策提示,メディアとの関係から,理論とサンプリング調査や質的方法による実態調査との高度な併用から迫る.現代日本を舞台に,社会心理学から民主主義政治の基礎条件にせまる意欲作.

主要目次

はじめに 

第I部 理論
 第1章 一般有権者は政治に関わるに足る能力を持っているのか
  1-1 「有権者の無知」と政治的洗練性
  1-2 政治的ショートカット
  1-3 副産物的政治情報入手の特殊性
  1-4 政治的洗練性概念のエリート主義的側面に対する批判
 第2章 一般有権者は政治をどう捉えているのか
  2-1 質的面接調査を用いた先行研究
  2-2 スキーマからフレームへ
  2-3 政治科学におけるフレーム概念
 第3章 政治を語るフレームをいかにして研究するか
  3-1 本書の射程
  3-2 研究の妥当性
  3-3 本書の概要とデータ

第II部 政治的エリートによる公的なディスコースと一般有権者の比較
 第4章 年金争点についてのフレームの比較:2007年参院選を対象に
  4-1 研究の背景:2007年参院選とはどんな選挙だったのか
  4-2 方法:計量テキスト分析におけるフレームの検討
  4-3 方法:政治家・メディア・有権者におけるテキストデータ
  4-4 与野党議員の発言において強調された争点
  4-5 国会会議録・新聞報道・一般有権者における争点の捉え方の違い
  4-6 重要争点が投票にもたらした効果
  4-7 2007年参院選における有権者は無知だったのか
 第5章 政治情報の入手経路がメディアと有権者におけるフレームの一致度にもたらす効果
  5-1 議題設定効果研究における争点ごとの違い
  5-2 実証的イデオロギー研究と争点の構造化
  5-3 仮説:争点の直接経験性に基づくイデオロギー研究の再解釈
  5-4 方法:JESIII調査と内容分析
  5-5 メディア接触・ネットワーク多様性と争点成極化の関連
  5-6 新聞接触による争点態度の違い
  5-7 新聞報道と有権者におけるフレームの一致度
  5-8 争点の直接経験性の違いがもたらすもの

第III部 一般有権者が政治を捉えるフレームの詳細とその影響
 第6章 質的面接調査による一般有権者が政治を捉えるフレームの詳細の検討
  6-1 研究の概要と方法
  6-2 フレーム1:抽象的概念
  6-3 フレーム2:居住地域
  6-4 フレーム3:個人の生活
  6-5 フレーム4:仕事経験
  6-6 フレーム5:会話の通貨
  6-7 私的生活空間との関連において政治を捉えるフレームの意義
 第7章 有権者が保持するフレームと政治的態度・行動との関連
  7-1 研究目的とリサーチクエスチョン
  7-2 方法:ランダムサンプリングに基づく郵送調査
  7-3 フレームの測定項目と単純集計
  7-4 フレーム同士の関連
  7-5 フレームと政治関心・政治的有効性感覚・政治参加の関連
  7-6 有権者が保持するフレームの意味
 第8章 政治を捉えるフレームの提示がもたらす影響の検討
  8-1 研究目的と仮説
  8-2 方法:インターネット調査実験
  8-3 フレームの提示による政治関心変化量の違い
  8-4 インターネット調査実験におけるフレーム提示の効果
 終 章 政治を語るフレームから何が見えるのか
  9-1 本書が明らかにしたもの
  9-2 次なる研究へ:方法の洗練
  9-3 現実の政治へのインプリケーション

引用文献
おわりに

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