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「J演劇」の場所

トランスナショナルな移動性(モビリティ)へ

ISBN978-4-13-080217-8発売日:2016年09月28日判型:A5ページ数:440頁

内容紹介

世界の現代演劇の文脈に占める,特異で,凡庸で,閉塞した,しかし可能性に満ちた「J演劇」とでも称すべき場所.小劇場ブーム以降,2010年代までの日本のパフォーミング・アーツが問うてきた,時代,ドラマ,身体を,世界のマッピングのなかで,著者ならではのスリリングな文体で論じる,今世紀もっとも重要な現代演劇論.

主要目次

まえがき 〈媒介〉としての日本――舞台芸術のモビリティを高めるために
第I部 現代アメリカ演劇研究の地平――モダン・ドラマとパフォーマンス

1 二〇世紀アメリカ演劇をマッピング/ザッピングする――その〈始まり〉と〈終わり〉をめぐって
2 オニールを読み直せるか?――モダン・ドラマとユージン・オニール
3 リベラル悲劇の顛末――アーサー・ミラーのために
4 ドラマと身体――テネシー・ウィリアムズのテクスト的身体
5 「身体からテクストへ」――カレン・フィンリーとジョン・ジェスランを中心に
6 「アジア系」から遠く離れて――レザ・アブドーと危機的身体
7 〈マルチメディア的〉アメリカ――ウースター・グループからビルダーズ・アソシエーションへ

第II部 J演劇を理論化する ――〈9.11〉のあとに
1 J演劇をマッピング/ザッピングする――2005
2 身体論から「身体」へ
3 松尾スズキからチェルフィッチュへ――〈9・11〉以降の演劇の言葉
4 近代劇は終わらない/始まらない――亡霊・〈国民〉国家・身体
5 〈Jという場所〉で歴史を「undo」すること――〈9・11〉以降の宮沢章夫をめぐって
6 10年代の上演系芸術――ヨーロッパの「田舎」をやめることについて
7 続・10年代の上演系芸術――「ドメスティックな抜けてしまった底」を修復するために

第III部 グローバリゼーションにまみれて
1 「グローバリゼーションは身体に悪い」――トランスナショナルな埒外で共振するポストヒューマンな身体について
2 ヴァーチャルに行く――クリティカル・アート・アンサンブルのポリティクス
3 ジュディス・バトラーへ/から――アメリカ合衆国における演劇研究の「不幸」をめぐって
4 科学/ガリレイ/革命――ブレヒト『ガリレオの生涯』をめぐって
5 村上春樹を上演(perform = embody)するために――〈いま、ここ〉のマティリアリティの複雑化ということ
6 エクスティンクションの文化から創造としての介入へ ――〈現実としての未来〉を構想するために

あとがきに代えて トランスナショナルな〈移動性の現場〉から――移動と滞在

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参考文献一覧
索引
 人名索引
 団体名索引
 作品名索引
図版一覧

The Location of J Theatre : Towards Transnational Mobilities
Tadashi Uchino

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