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歴史を社会に活かす

楽しむ・学ぶ・伝える・観る

ISBN978-4-13-023073-5発売日:2017年05月25日判型:A5ページ数:328頁

内容紹介

書物や新聞そしてインターネットによる情報や,博物館展示や学校の授業など,歴史に触れる機会は数多いが,歴史研究の新たな成果はどれほど社会に伝わっているのか.研究者と社会とをつなぐ役割をになっている人たちの現場の声と向き合い,これからの歴史学が取り組むべき課題を示す.

主要目次

まえがき

I 楽しむ――カルチャーからエンターテインメントへ
1 「バーチャル名護屋城」の試み――佐賀県名護屋城博物館の城復元CG(松尾法博)
2 旅に出て歩いて学ぶ歴史の現場――『観光コースでない』シリーズの誕生(飯塚直)
3 「歴史コンテンツ」と東アジア(堀内淳一)
  【コラム①】日韓関係の歴史と観光スポット──景福宮・閔妃殺害現場をめぐって(木村直也)
4 アニメで読み、絵画で見る歴史(藤川隆男)
  【コラム②】「暗黒時代」の娯楽──中世ヨーロッパの人々と巡礼(原田晶子)
5 娯楽の自粛について考える――ある観光系学科の講義から(平山昇)
  【コラム③】映画の歴史、映画と歴史(金山泰志)
6 文学・大河ドラマと歴史学(小川和也)
  【コラム④】「聖地」化する史跡、文化財(植田真平)

II 学ぶ――自ら考える教育の可能性
  1 歴史教科書を学び捨てる(水村暁人)
2 学習マンガと歴史学(松方冬子)
3 異次元の西洋史概説へ(森谷公俊)
  【コラム⑤】歴史を再現すること──ルーマニア王国とシュテファン大公没後四〇〇年祭(高草木邦人)
4 御真影・学校儀式の戦前・戦後――一九三〇年代から六〇年代を中心に(小野雅章)
  【コラム⑥】戦前日本の就職難問題(町田祐一)
5 彼らはどう教えられてきたのか――米国歴史教科書における原爆投下(藤田怜史)
6 韓国における「自国史」教育をめぐる葛藤(君島和彦)
  【コラム⑦】史学科出身者の社会的役割(石居人也)

III 伝える――多様化するメディアと情報
1 歴史学とメディアの現在(有山輝雄)
2 歴史学・学術書・読者の新たな関係を考える――編集者の立場から(永滝稔)
3 歴史学の研究成果と新聞メディアの役割(栗原俊雄)
  【コラム⑧】ヴィシー時代のフランスにおける新聞・ラジオの戦争協力(南祐三)
4 草の根歴史修正主義と伝えきれないメディア――北海道の現場から(長谷川綾)
  【コラム⑨】マスメディアと裁判(久保茉莉子)
5 言論の自由と自主規制の相剋――「不偏不党」の形成をめぐって(根津朝彦)
6 ドイツにおける第二次世界大戦の表象――加害国の被害意識をめぐって(川喜田敦子)

IV 観る――博物館は深化する
1 歴史資料を展示する博物館の未来(川村佳男・和田浩・吉野和彦)
  【コラム⑩】眼光〝俑〟背に徹す――博物館での発見から(椎名一雄)
2 ピースおおさかの加害展示をめぐる問題状況(横山篤夫)
  【コラム⑪】公文書館の国際比較(久保亨)
3 大学博物館は何を発信できるのか――日本女子大学成瀬記念館の活動を通して(吉良芳恵)
4 9・11メモリアル博物館の歴史政治学(東自由里)
  【コラム⑫】ロシアの博物館(立石洋子)
5 ヨーロッパにおける歴史博物館と国境地域――二つの事例から(西山暁義)

あとがき(鈴木茂)

The Future of Historical Studies in Society: New Challenges and Possibilities
The Historical Science Society of Japan, editor

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