TOP > 建築 未来への遺産

建築 未来への遺産  新刊

ISBN978-4-13-066857-6発売日:2017年06月23日判型:A5ページ数:434頁

内容紹介

稀代の建築史家であり,つねに建築・都市の現在への鋭いまなざしを向け続け,評論の最前線を駆け抜けた故・鈴木博之.最も近しい研究者たちの手により,膨大な既発表テキストから書籍未収録のものを中心に精選し,系統的に集成.その足跡と思想を通観できる一冊.

主要目次

序(伊藤 毅)

Ⅰ 建築史の方法 
 1 建築史の存在意義(解題:横手義洋)
   歴史は現代建築に必要化
   ひずみの少ない社会へ――ネガティブ・フィードバックとネガティブ・ケイパビリティ
 2 近代批判から場所論へ(解題:横手義洋)
   近代建築の変容――機械の神話から建築の神話へ
   建築の神話――消費的創造のモデル
   「地霊(ゲニウス・ロキ)」とは
 3 保存論を拓く(解題:横手義洋)
   都市の未来と都市の中の“過去”
   文化財保存における記憶の契機と創造力の契機

Ⅱ 都市・建築へのまなざし
 4 郊外住宅と全体性(解題:伊藤 毅)
   東京における住宅地開発の比較文化史的研究I――新様式の基礎としての郊外住宅地
   東京における住宅地開発の比較文化史的研究II――東京における郊外住宅地の成立
 5 西洋建築論(解題:中島智章)
   近代が装飾を生むとき――建築史の視点から
   細部に神は宿るか
   モデュールの思考
   建築の価値――強度と耐久性の
   西洋建築史という神話
 6 近代和風の表現(解題:頴原澄子)
   和風への逢着I
   和風への逢着II
   和風への逢着III
   和風への逢着IV
   和風の現在
   水平な都市と建築のもたらすもの――日本建築と庭園の特質

Ⅲ 建築批評クロニクル
 7 1970年代(解題:石山修武)
   「列島改造」と地域の文化財
   「建築の学校」に参加して――それは夏の楽しみの一つである
 8 1980年代(解題:藤森照信)
   The Revenge of Mr. Tange
   成熟を拒むもの
   大序曲1968年
   世代的共感というやつ
   新東京都庁舎と東京の建築
 9 1990年代(解題:安藤忠雄)
   不気味な垂直の増殖――東京のイメージを反映
   京都駅高層化を危惧――歴史的都市の将来像,欠かせぬ論議
   都市構造を完全に凌駕――力の逆転 明示した一年
   「文化遺産」は身近にある――“すそ野”の保護こそが急務
   戦後建築と大学闘争
   「鑑賞対象」にすぎぬ表現――日常生活に根付く実感なし
   内向する建物の賑わい――「古都」の環境に危機感じる
   破壊を繰り返す歴史――都市から豊かさ失われる
 10 2000年代(解題:難波和彦)
   建築の21世紀
   素材と現場から文化を発信する
   建築の文化性
   ふたつの建物をめぐる「保存」のゆくえ
   耐震というブルータリズム表現
 11 2010年代(解題:海老澤模奈人・戸田 穣)
   3・11体験記
   不可視の都市に
   それでも,日本人は「五輪」を選んだ
   東京駅保存・復原の歩み
付録 スクリャービン試論(解題:鈴木杜幾子)
跋(横手義洋・中島智章) 
初出一覧

Architecture: Heritage for the Future
Hiroyuki SUZUKI, Author
Takeshi ITO, Editor

【解題執筆者】
安藤忠雄(建築家・東京大学名誉教授)
石山修武(建築家・早稲田大学名誉教授)
難波和彦(建築家・東京大学名誉教授)
藤森照信(建築史家・建築家・東京大学名誉教授)
横手義洋(東京電機大学未来科学部准教授)
中島智章(工学院大学建築学部准教授)
頴原澄子(千葉大学大学院工学研究科准教授)
海老澤模奈人(東京工芸大学工学部教授)
戸田 穣(金沢工業大学環境・建築学部講師)
鈴木杜幾子(明治学院大学名誉教授)

関連書

●書籍検索

●ジャンル

シリーズ・講座