日本のシカ

増えすぎた個体群の科学と管理

著者
梶 光一
飯島 勇人
ジャンル
自然科学  > 生物
発売日
2017/08/23
ISBN
978-4-13-060234-1
判型・ページ数
A5 ・ 272ページ
定価
5,060円(本体4,600円+税)
在庫
在庫あり
内容紹介
目次
著者紹介
爆発的に増加したシカ――増えすぎたシカを科学的に管理するために重要な生態学的情報について詳細に解説し、北海道、丹沢、屋久島などで実践されている順応的管理、ワイルドライフレンジャーによる捕獲、世界自然遺産地域における管理など、さまざまな取り組みを紹介する。
【編者からのメッセージ】
 ニホンジカは最近のわずか30年の間に急激に分布拡大と生息数の激増が生じており、自然生態系や社会経済に強い影響を与えています。しかし、ニホンジカやニホンジカによる影響の管理について、成功した事例はほとんどありません。本書では、爆発的に増加したシカを科学的に管理するために重要な生態学的情報について詳説し、北海道などで実践されている順応的管理、丹沢でのワイルドライフレンジャーによる捕獲、知床・屋久島など世界自然遺産地域における管理など、さまざまな先進的な取り組みを紹介し、今後の管理のあり方について論じています。
 本書は、それぞれのテーマについて現在精力的に研究を実践している若手研究者を中心に執筆をお願いしました。その結果、現在ニホンジカがもたらしている影響とその管理を俯瞰できる内容となりました。研究者、行政担当者、実際の管理業務を担っている事業者や自然保護団体など、幅広い方に読んでいただきたいと考えています。(梶 光一・飯島勇人)
はじめに(梶 光一)
序 章 現代のシカの科学と管理(梶 光一・飯島勇人)

第I部 基礎編
 第1章 個体群の密度依存性(上野真由美)
 第2章 自然植生への影響(大橋春香)
 第3章 森林への影響 (明石信廣)
 第4章 昆虫群集への影響(高木 俊)
 第5章 中大型食肉目への影響(關 義和)
 第6章 捕食者再導入をめぐる議論(梶 光一)

第II部 実践編
 第7章 南アルプス高山帯でのシカの影響とその管理(長池卓男)
 第8章 知床世界自然遺産地域のエゾシカ管理(石名坂豪)
 第9章 北海道のエゾシカ個体群の順応的管理(宇野裕之)
 第10章 丹沢のシカ総合管理(田村 淳)
 第11章 屋久島世界自然遺産のシカ管理(幸田良介)
 第12章 シカの管理目標のあり方(飯島勇人)

終 章 将来のシカの科学と管理(飯島勇人・梶 光一)

おわりに(飯島勇人)

Sika Deer in Japan: The Science and Management of Overabundant Populations
Koichi KAJI and Hayato IIJIMA, Editors
梶 光一
東京農工大学農学部教授
飯島 勇人
森林総合研究所主任研究員
日本のシカ
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