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近世政治空間論  新刊

裁き・公・「日本」

ISBN978-4-13-020155-1発売日:2018年09月07日判型:A5ページ数:394頁

内容紹介

近世日本における社会の変容と新たな世界への希求がいかになされてきたのか.空間論的アプローチから描く新たな政治史叙述を試みる.政治空間としての江戸城,そのなかでの裁判とはなにかを問い直すとともに,社会情報の浸透を担ったメディアのあり方,さらには幕末の新しい政体構想の模索を描く.

主要目次

序 章 空間と主体の近世政治史
 第一節 歴史研究における空間論的視点
 第二節 近世史研究の流れと本書各部の視点

第一部 政治空間としての江戸城と裁判
 第一章 近世の政治体制と裁判権の特質
  第一節 複数の法と「天下の公儀」
  第二節 近世裁判再考――複合的構成のなかの幕府裁判

 第二章 城と都市のなかの評定所
  第一節 評定所の形成――法と空間
  第二節 政治空間としての「江戸城」
  第三節 城と都市のなかの評定所

 第三章 「公儀」の裁きとは何か
  はじめに
  第一節 『裁許留』再考
  第二節 下達書方式
  第三節 受諾書方式
  第四節 裁許方式・書類の時期的展開
  第五節 論所裁判と裁許書類
  おわりに――幕府評定所における裁きの特質
  
第二部 政治空間化する太平洋と「日本」――地球的世界のなかの表現と公開
 第四章 異国異域情報と日常世界――近世的公開メディア
  第一節 近世的公開メディア――身体表現と草双紙的世界
  第二節 近世的公開メディアの特質
  第三節 近世社会と近世的公開メディア

 第五章 公開される「日本」――新しい海洋の登場と政治文化の変容
  第一節 近世社会と地図・絵図出版――本章のねらいと構成
  第二節 手書き図と出版文化
  第三節 出版検閲の展開
  第四節 官板日本図の刊行

第三部 新たな政治空間の模索と政体構想
 第六章 「画工」と「武士」のあいだ――渡辺崋山、身分制社会のなかの公と私
  はじめに
  第一節 儒学と絵事への志向
  第二節 崋山にとっての絵事と政治
  第三節 社会のなかの崋山
  おわりに――「予が手は天下百世の公手」

 第七章 開成所会議と二院制議会――慶応四年初頭、江戸の政治空間
  はじめに
  第一節 開成所会議
  第二節 二院制議会――公議所・西丸大広間会議
  第三節 開成所公議政体――二院制議会と新総裁制
  おわりに

終 章 裁き・公・「日本」を問い直す
 第一節 身分制社会のなかの公
 第二節 近世社会のなかの裁判
 第三節 近代的議会制度模索の歴史的前提
 第四節 海から見た「日本」と世界

Early Modern Political History in Terms of Spatial Theory: Judgements, Public Sphere, and “Japan”
Fumiko SUGIMOTO

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