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「語学と国際法の識見を武器に――第一次大戦後の日本は,国際連盟の常任理事国の一員となった.その日本が1920年代を通じ,理事国として期待された役割をどうにか果たしえた背景に,流暢なフランス語と緻密な国際法の識見を武器に連盟を切り盛りした安達の存在のあったことが,本書を読んで腑に落ちた」(加藤陽子氏・東京大学教授)