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高度情報化社会はアジアと世界との距離を縮め,相互依存と相互理解の可能性を強めている.そのいっぽう,アジア異質論や「文明の衝突」の懸念も表明される.統合と文化の均質化,それに対する文化の自己主張のはざまのなかで,今日のアジア・イメージを検証する.
情報化,消費社会化のただなかにある現代のリアリティは,人々の思考や身体感覚を直接的・包括的に巻き込むようになった,膨大なイメージの群れから織りなされている.その深みや空隙,そしてそれらが形成する時代の斜面に,社会学の新しいアプローチが迫る.
グローバルに展開する情報技術と,日常生活の中でのモノのデザインや映像的なイメージの変容−−マクロな視点とミクロの視点を交差させ,情報化社会に生きる私たちの美意識とメディア観,文化の創造と消費の間にある入り組んだ関係を照射.
「モノの豊かさ」から「心の豊かさ」へ?「ふれあい」と「自己実現」は,「個室化」と「空しさ」を超えられるか?−−祭やイベント,心理ゲームや精神世界などを取り上げながら,宗教や倫理の領域を中心に情報化による心情の変容を探る.