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シリーズ 都市・建築・歴史[全10巻]階級と国家の形成――建築・都市は素朴な形態から脱し,政治的・社会的特性を顕示する高度な記念碑性を獲得していく.国家や生産の体制との関わりから,古代の都城・宮殿・寺社・古墳に付加された意味を解明する.
古代的要素の終焉と中世的要素の萌芽――律令制・仏教など,与えられた制度や思想の枠組みの定着は,同時にその変質をも意味する.社会的・文化的変容を反映して形態を変化させはじめる都市・建築を多面的に描写する.
多元性の時代――空間形態の変容を軸に「中世」を捉えなおす.儀礼の場である空間が,それを取りまく社会的な側面と密接に相互作用しつつ変容していくさまを,多様な建築類型・地域を対象に描き出す.
躍動の時代――古琉球の禅宗寺院からイタリアの海洋都市まで,人やモノが行き交う「場」が多彩に形成され,制度・政治に縛られない自由な「文化」が花開いた14―16世紀の都市における建築・空間のあり方を活写する.
都市の時代の到来――ヘゲモニーにより都市的要素が編成され,城下町・バロック的都市・複合国家の首都が生まれた16世紀後半―17世紀.日本・西欧・東アジアにおいて,国家統合・新秩序形成に向かう変革期の共通項を探る.
巨大都市,国民国家の成立――17世紀後半―19世紀,都市は技術や民間資本の経済機構の急速な成長のもとにインフラ整備され,民衆文化の隆盛とともに重層的な発展を遂げた.移行期に生まれた「近代」的諸相を析出する.
アイデンティティの確認を迫られる時代――都市のなかで,公私の概念・参加意識・デザインなど,所有・支配・変化の主体が圧倒的に複雑化していく.過去との距離を意識しつつ,理念と即物的存在との間を行き来する.
近代化=世界的な西欧化の衝撃――急速に変容しつつも固有性を失わない,非西欧諸国の伝統的な文化のあり方から,普遍的な美意識や社会構造の存在を示唆する.
鉄・コンクリート・ガラス・アルミ――工業化された生産システムから登場した新しい材料は,都市や建築,技術体系,職能・教育体系をも変えてきた.近代の技術的な本質を,材料の変化を中心に据えて批判的に検討する.
都市・建築の未来がここにある――20世紀,西欧中心・資本主義の大量消費社会において生み出され続けてきた,現代建築.その方向性と未来を読み解く鍵として,再び「歴史」に立ち返る.ついにシリーズ全巻完結!