暮らしのなかの健康と疾病 (電子書籍)

電子書籍

東アジア医療社会史

冊子版 電子書籍
著者
福士 由紀
市川 智生
アレクサンダー R ベイ
金 穎穂
ジャンル
人文科学  > 歴史
発売日
2022/03/29
ISBN
978-4-13-020311-1
判型・ページ数
A5 ・ 296ページ
定価
4,620円(本体4,200円+税)
在庫
在庫あり

※冊子版の情報を含みます

内容紹介
目次
著者紹介
近世から現代の東アジア各地にて、人びとは日常のなかでいかに「健康=生存の質」を追求してきたのか。感染症対策をはじめとする様々な事例から、同地域の文化的共通点や相互交流、多様な健康観のせめぎあいや調整の実態を明らかにする。COVID-19の世界的流行下に、東アジアの歴史的経験を深く考察する。
はじめに(編者) 

第1部 健康の語られ方 
第1章 「みみちかく、さとしやすき」養生論:近世前期の健康問答(趙 菁)
第2章 健康のための選択:近代韓国における大衆と医療(金 穎穂)
第3章 健やかな小学生:近代中国の教科書からみる健康観(戸部 健)
第4章 健康の売り文句:近代上海の肝油広告(福士由紀)
コラム 人新世的健康観(ハイン・マレー) 

第2部 政策と健康 
第5章 屎尿に対する認識の変化と下水処理化:明治期から戦後の日本(星野高徳)
第6章 ヒトの健康とウシの健康:畜牛結核対策の歴史(市川智生)
第7章 子供の健康と占領政策:日米の文脈比較(平体由美) 

第3部 環境と健康 
第8章 「風土病」をめぐる2つの発見(飯島 渉)
第9章 総力戦的予防:日本における住血吸虫症対策(アレクサンダー・R.ベイ)
第10章 暮らし・健康・地域社会:愛媛県三崎町でのリンパ系フィラリア症対策(井上弘樹) 

おわりに(福士由紀)
福士 由紀
1973年生まれ。東京都立大学人文社会学部准教授。中国近現代史・医療社会史。主要著書に『近代上海と公衆衛生──防疫の都市社会史』(御茶の水書房、2010年)、『衛生と近代 ──ペスト流行にみる東アジアの統治・医療・社会』(共著、法政大学出版局、2017年)、『中国農村社会の歴史的展開』(共著、御茶の水書房、2018年)などがある。
市川 智生
1976年生まれ。沖縄国際大学総合文化学部准教授。日本近代史・日本医療社会史。主要著作に『衛生と近代──ペスト流行にみる東アジアの統治・医療・社会』(共編著、法政大学出版局、2017年)、「水際作戦の歴史」(『疫病と海』西日本出版社、2021年)、「開港場横浜における感染症の歴史」(『郷土神奈川』59、2021年)などがある。
アレクサンダー R ベイ
Alexander R. Bay/1970年生まれ。チャップマン大学歴史学部准教授。日本近代史・医学史。主要著作にBeriberi in Modern Japan (Rochester University Press, 2012) ; “Disease, Environment, and Causation: Roundworm Prevention and Eradication in 20th-century Japan” , Historia Scientiarum 27(2), 2018; “Discipling Shit” , Japan Forum 31 (4), 2019などがある。
金 穎穂
1977年生まれ。韓国延世大学校医科大学人文社会医学教室医史学科研究助教授。近代日韓医学史・東アジア医療社会史・日本近代史。主要著作に『衛生と近代──ペスト流行にみる東アジアの統治・医療・社会』(共著、法政大学出版局、2017年)、「韓国近代専門職業人医師の誕生とその制度的変遷」(『韓国史研究』188、2020年(韓国語))、『疾病管理の社会文化史』(共著、梨花女子大学校出版文化院、2021年(韓国語))などがある。
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