〈ムラナカ〉の公共デザイン

新刊

山中湖村の生活文化と景観まちづくり

著者
福島 秀哉
ジャンル
社会科学  > 社会・福祉
自然科学  > 工学
発売日
2023/09/29
ISBN
978-4-13-066862-0
判型・ページ数
A5 ・ 208ページ
定価
6,930円(本体6,300円+税)
在庫
在庫あり
内容紹介
目次
著者紹介

人口減少時代の新しい計画論

山梨県南都留郡山中湖村を対象に、近世の集落形成から近代化、高度経済成長期をへて現代にいたる村落共同体・生業・集落空間に関する歴史的分析をふまえ、地域生活文化を継承するインフラ整備を実践する。現代日本における地域課題にこたえる、新しい計画論を構想する。

序 章 縮退時代のインフラ整備と地域生活文化
 0-1 〈ムラナカ〉とは何か
 0-2 地域生活文化に寄り添うインフラ整備
 0-3 縮退時代の計画論のアプローチ
 0-4 対象地の特性と地域課題
 0-5 用語と時代区分
 0-6 本書の構成

第1章 地域特性をいかした公共デザイン
 1-1 景観まちづくりから公共デザインへ
 1-2 現場にみる「領域の感性」
 1-3 地域の社会・空間特性の読み取り――〈ムラナカ〉への着目
 1-4 社会・空間特性を探る研究アプローチ
 1-5 本書のねらい

第2章 近世の村落共同体と集落空間の形成
 2-1 厳しい自然環境と災害
 2-2 近世3か村の生業と生活
 2-3 近世3か村の村落共同体の特徴
 2-4 集落空間の形成と発展
 2-5 集落中心部の意味の成立

第3章 観光開発の幕開け――明治から戦前までの変化
 3-1 明治以降の諸計画
 3-2 富士岳麓開発計画
 3-3 村落共同体の暮らしの変化と継承
 3-4 集落空間への諸計画の影響
 3-5 集落中心部の意味の継承

第4章 変貌する生活と地域――戦後から高度経済成長期までの変化
 4-1 戦後のインフラ整備と観光開発の展開
 4-2 村落共同体の生業と生活の変貌
 4-3 集落空間の近代化と開発
 4-4 集落中心部の意味の喪失

第5章 〈ムラナカ〉の意味の変化と可視化
 5-1 村落共同体と集落空間の関係の変化
 5-2 〈ムラナカ〉の抽出と可視化
 5-3 〈ムラナカ〉の特性を計画論にいかすには

第6章 〈ムラナカ〉の公共デザインの実践
 6-1 山中湖村の公共デザイン
 6-2 〈ムラナカ〉をデザインする
 6-3 〈ムラナカ〉の公共デザインが生んだもの
 6-4  「領域の感性」を継承する公共デザイン

あとがき 
福島 秀哉
上條・福島都市設計事務所共同主宰。東京大学大学院新領域創成科学研究科国際協力学専攻客員連携研究員。博士(工学)。専門は景観工学・土木デザイン。 岩手県大槌町復興計画など、地域再生に向けたインフラ・公共空間デザインに関する研究と実践に取り組んでいる。
1981年生まれ。2004年東京大学工学部社会基盤学科卒業、2006年同大大学院工学系研究科社会基盤学専攻修士課程修了後、小野寺康都市設計事務所、土木研究所寒地土木研究所、東京大学大学院工学系研究科社会基盤学専攻助教を経て2022年より現職。
主な受賞に、土木学会デザイン賞2017奨励賞、前田記念工学振興財団山田一宇賞(優秀博士論文賞土木分野)、都市景観大賞特別賞など。
著書は『まちを再生する公共デザイン――インフラ・景観・地域戦略をつなぐ思考と実践』(山口敬太・西村亮彦と共編、学芸出版社、2019年)、『土木デザイン――ひと・まち・自然をつなぐ仕事』(共著、学芸出版社、2022年)、『コミュニティのかたちと復興区画整理――岩手県大槌町町方・吉里吉里の地域デザイン』(編著、鹿島出版会、2023年)など。
〈ムラナカ〉の公共デザイン
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