東大塾 現代イスラーム講義

これから出る本
著者
長沢 栄治
後藤 絵美
ジャンル
社会科学  > 一般
発売日
2023/09/27
ISBN
978-4-13-033075-6
判型・ページ数
A5 ・ 288ページ
定価
4,400円(本体4,000円+税)
在庫
在庫あり
内容紹介
目次
著者紹介

イスラームとはなにか? 世界で約20億人いるといわれているムスリム。アフリカ大陸から中東、中央アジア、そして東南アジアなど、世界の成長センターとなりつつある地域に広く影響力のあるイスラーム。その本質を思想・歴史・宗教・文化など第一線の研究者がやさしく解説する。最新のイスラーム入門。

はじめに(長沢栄治・後藤絵美)

I 思想・歴史

第1講 イスラームの深層――ムスリムの思想や行動に底流するもの(鎌田 繁)
 はじめに
 1 一神教と多神教
 2 神の唯一性(タウヒード)
 3 イスラーム――神の意思に従って生きること
 4 ムハンマドとクルアーン
 5 イスラームの特徴
 おわりに

第2講 対立と共存の思想史――イスラーム教の「正統」と「異端」(菊地達也)
 はじめに
 1 アラビア語における「異端」と「異教」
 2 「異端」的少数派の伝統と苦境――ドゥルーズ派の事例
 3 「イスラーム国」のシーア派論
 4 イブン・タイミーヤのシーア派論
 おわりに

第3講 世界に広がる預言者ムハンマドの一族――「異」なるものへの共感(森本一夫)
 はじめに
 1 ムハンマド一族の面々
 2 ムハンマド一族を支える考え方
 3 血統の有無はどう決まるか
 4 「ムハンマド一族」の定義をめぐるネゴシエーション
 おわりに

II 政治・経済

第4講 宗教復興のダイナミズム――近現代中央アジアの政治と宗教(小松久男)
 はじめに
 1 中央アジアはイスラーム世界の辺境か?
 2 中央アジアのイスラーム化と聖者ゼンギーアタ
 3 ロシア軍の侵攻とタシュケント・サマルカンドの陥落
 4 ロシア帝国とイスラーム
 5 ソ連時代のイスラーム
 6 イスラーム復興のなかで――ペレストロイカ期から独立(1991年)以降の展開
 7 イスラーム過激派と対峙する中央アジア(ウズベキスタンの事例)
 おわりに

第5講 イスラーム経済から資本主義の未来を読み解く(長岡慎介)
 はじめに
 1 広がるイスラーム経済の実践
 2 イスラーム経済の実践を支える理念
 3 イスラーム金融のしくみ
 4 イスラーム金融から見えるイスラーム経済の独自性
 5 岐路に立つイスラーム経済
 6 常識としての「利子」を再考する
 7 「利子」の話をもう少し…
 8 イスラームから新しい経済パラダイムを構想する
 おわりに

第6講 湾岸産油国のサバイバル――ポスト石油時代と開発戦略(福田安志)
 はじめに
 1 発展以前の経済と社会
 2 経済発展への流れ
 3 石油経済の時代
 4 発展と変化と政治的安定
 5 原油価格の下落と脱石油を目指す動き

III 文化・社会

第7講 イスラームとジェンダー――湾岸地域を中心に(辻上奈美江)
 はじめに
 1 フェミニズムとジェンダーの歴史概観
 2 『グローバル・ジェンダー格差報告書2016』からみる湾岸諸国の男女格差
 3 湾岸地域とジェンダー
 4 レント依存国家/レンティア国家へ
 5 レンティア国家における女性

第8講 変容する宗教文化――聖典解釈と女性の装い(後藤絵美)
 はじめに
 1 啓典とその解釈
 2 論争のきっかけ――『女性の解放』(1899)と『飾り立てること』(1967)
 3 女性の装いをめぐる議論
 おわりに

第9講 現代イスラームの社会地図――アラブ革命を振り返って(長沢栄治)
 はじめに
 1 アラブ革命とイスラーム
 2 体制イスラーム、イスラーム運動、外からの介入
 3 イスラームと付き合うために

あとがき(長沢栄治)
長沢 栄治
東京大学名誉教授
後藤 絵美
東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所助教
東大塾 現代イスラーム講義
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