講座日本美術史2
形態の伝承
内容紹介
目次
著者紹介
作品と向き合い、記述することに始まる美術史学は、次に作品と作品との関係性に着目し、形態の伝承という現象を見出す。形態は、空間、時間、次元(平面/立体)、素材、ジャンル等の境界を越えて様々に展開する。本巻は、美術史全体をカバーする形態・様式の歴史の複雑な関係性の解明をめざす。
講座 日本美術史【全6巻】
序(板倉聖哲)
第1章 文化圏の境界
影響伝播論から異文化受容論へ――鎌倉仏画における中国の受容(井手誠之輔)
東寺旧蔵「山水屏風」が示す「唐」の位相(板倉聖哲)
南都再興造仏における慶派仏師の「中国」美術の受容をめぐって(根立研介)
第2章 模倣をめぐる現象
粉本と模写(河野元昭)
仏像と本様――鎌倉時代前期の如来立像における宋仏画の受容を中心に(藤岡 穣)
芸阿弥画本の幻影――室町水墨画の型(相澤正彦)
南画における木版画譜の利用――谷文晁の場合を中心に(武田光一)
第3章 継承と変容の位相
形態の増殖――「一遍聖絵」・「彦根屏風」・「動植綵絵」(佐藤康宏)
連歌的世界の図像学――室町時代の「尽し」風屏風を例に(島尾 新)
「形態の伝承」と伝説化をめぐる考察――「琳派」を中心に(玉蟲敏子)
第1章 文化圏の境界
影響伝播論から異文化受容論へ――鎌倉仏画における中国の受容(井手誠之輔)
東寺旧蔵「山水屏風」が示す「唐」の位相(板倉聖哲)
南都再興造仏における慶派仏師の「中国」美術の受容をめぐって(根立研介)
第2章 模倣をめぐる現象
粉本と模写(河野元昭)
仏像と本様――鎌倉時代前期の如来立像における宋仏画の受容を中心に(藤岡 穣)
芸阿弥画本の幻影――室町水墨画の型(相澤正彦)
南画における木版画譜の利用――谷文晁の場合を中心に(武田光一)
第3章 継承と変容の位相
形態の増殖――「一遍聖絵」・「彦根屏風」・「動植綵絵」(佐藤康宏)
連歌的世界の図像学――室町時代の「尽し」風屏風を例に(島尾 新)
「形態の伝承」と伝説化をめぐる考察――「琳派」を中心に(玉蟲敏子)