障害学

理論形成と射程

著者
杉野 昭博
ジャンル
社会科学  > 社会・福祉
発売日
2007/06/14
ISBN
978-4-13-051127-8
判型・ページ数
A5 ・ 304ページ
定価
4,180円(本体3,800円+税)
在庫
品切れ・重版未定
内容紹介
目次
著者紹介
アメリカやイギリスで誕生、発展してきた「障害学」とはどのような理論と実践なのか。「社会モデル」理論をはじめ、障害をめぐるさまざまな考え方や論争点、成果と課題についてわかりやすく解説し、日本における「障害学」の可能性を探る。 【テキストデータ提供のお知らせ】  本書をご購入いただいた読者の方で、視覚障害、肢体不自由などの理由で本書を印刷媒体で利用することが困難な方に限り、点訳ソフトや読み上げソフトで利用可能な本書のテキストデータを提供いたします。希望される方は、以下の方法に従ってお申し込みください。  本書奥付頁に付属の引換券(複写は不可)、お名前・ご住所・電話番号・データの収録を希望するメディア(CD-Rあるいはフロッピーディスク)を明記した用紙、200円分の切手を同封し、以下の住所へお申し込みください。  送付先・お問い合わせ先  東京大学出版会 販売部『障害学』テキストデータ係  〒153-0041 東京都目黒区駒場4-5-29  電話:03-6407-1069  FAX:03-6407-1991  テキストデータの利用は視覚障害などの理由で印刷媒体の利用が困難な方に限り認めます。内容の改変や流用、転載、その他営利を目的とした利用を禁じます。
序章 障害学の理論視角
1 障害学の誕生と危機
2 社会モデルの理論射程
1章 障害学を担うのは誰か?
1 障害学は当事者のもの?
2 「非障害研究者」論争
3 日本の障害者運動で論じられたこと
4 「研究の自由」論争
5 研究と運動の線引き問題
6 「当事者の視点」はいかに担保されるのか?
7 「実践」としての障害学会
8 「観衆」としての当事者とアクセス
2章 障害学とリハビリテーション学――ICFをめぐる論争
1 障害学のインパクト
2 国際障害分類改訂の経緯
3 障害学からの批判――ファイファーによる批判
4 WHOの改訂チームによるファイファーへの反論
5 論争が障害学に与えた影響――社会モデル理論の分類と整理
6 死人に口なし
3章 マイノリティ・モデルと普遍化モデル――アーヴィング・ゾラの障害学
1 「アメリカ障害学の父」
2 ゾラが語る個人史とアイデンティティの探求
3 障害アイデンティティとマイノリティ・モデル
4 医療化批判と自己決定
5 障害の普遍化戦略
6 ゾラのラディカリズム
4章 社会モデルの広がりと再編――イギリス社会モデルの展開
1 混迷する論争と文脈依存性
2 社会モデルの功績
3 オリバー障害理論の真価――労働の近代化と障害
4 オリバー後の社会モデル論争――内在的批判と外在的批判
5 社会モデルの拡張作業――インペアメントの社会学
6 社会モデルの再編成――唯物論的モデルと観念論的モデル
7 「個人的経験」の社会性
5章 「障害」の政治と障害学――マイノリティ・モデルの展開
1 アメリカ障害学に関するいくつかの疑問
2 「公民権」としての障害者の権利
3 「人種」としての障害者――アメリカ社会モデルの淵源
4 リハビリテーション理念と「メルティングポット」
5 戦後リハビリテーション施策の展開
6 「貧困との戦争」におけるリハビリテーション理念の挫折
7 自立生活運動と利用者の権利
8 リハビリテーションから公民権へ
9 障害者権利運動――504条施行規則からADAへ
10 消極的な司法判断
11 障害文化――マイノリティの主張
12 障害の政治とマイノリティ・モデル
6章 障害学の課題――日本における論争点
1 日本の障害学――国際比較の視点から
2 障壁としての「家族」――脱「家族」と障害者福祉改革
3 「能力主義」をめぐる問題と差別禁止法
4 フェミニズム理論と障害学――「平等派対差異派」論争
5 障害学の実践課題――実践モデルとしての社会モデル
6 「利用者主権」と「当事者主権」――個人モデル実践の改革に向けて
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