秋田蘭画の近代
小田野直武「不忍池図」を読む
内容紹介
目次
著者紹介
江戸時代、日本在来の画材を使って、初めて洋画を描こうとした秋田蘭画派・小田野直武。平賀源内に洋画法を学び、『解体新書』の挿図を担当した画家は、いったい誰のために、何を意図してこの画を描いたのか――。静寂な風景画に見える一枚のなかに、中国美人画の文学的言説から、同時代の江戸風俗、鑑賞の遊びまでを見いだし、近代を先取り、近代でこそ再発見された絵画思考を甦らせる。 秋田蘭画全文献および美術館ガイドを所収。
序 章 「不忍池図」が語るもの
第I部 「不忍池図」が無かった時代
第1章 日本近代美術史上の秋田蘭画――平福百穂『日本洋画曙光』再考
第II部 トポスと象徴――「不忍池図」とは何か
第2章 トポスとしての不忍池
第3章 池の畔にたたずむ美人
第III部 視覚の仕掛け――「円窓」試論
第4章 円窓の内
第5章 框窓と借景――文人たちの窓
終 章 知られざる前衛志向
秋田蘭画全文献/秋田蘭画を鑑賞できる主な美術館ガイド など
第I部 「不忍池図」が無かった時代
第1章 日本近代美術史上の秋田蘭画――平福百穂『日本洋画曙光』再考
第II部 トポスと象徴――「不忍池図」とは何か
第2章 トポスとしての不忍池
第3章 池の畔にたたずむ美人
第III部 視覚の仕掛け――「円窓」試論
第4章 円窓の内
第5章 框窓と借景――文人たちの窓
終 章 知られざる前衛志向
秋田蘭画全文献/秋田蘭画を鑑賞できる主な美術館ガイド など