小説的思考のススメ

「気になる部分」だらけの日本文学

著者
阿部 公彦
ジャンル
人文科学  > 文学
発売日
2012/03/22
ISBN
978-4-13-083058-4
判型・ページ数
四六 ・ 228ページ
定価
2,420円(本体2,200円+税)
在庫
在庫あり
内容紹介
目次
著者紹介
大江健三郎の作品が〈何となく頭に入らない〉のはなぜ? 太宰治の登場人物が〈丁寧〉に喋るのはどうして? 佐伯一麦の主人公がいつも〈私〉のわけは?――気になる部分に注目すれば、作品に凝らされた仕掛けが見えてくる。読み方のコツを知り、このジャンルに独特な“頭の働き”を鍛える小説入門。
はじめに――小説には読み方がある
I 「一字一句」を読む
第1章 太宰治『斜陽』――やけに丁寧にしゃべる人ですね
第2章 夏目漱石『明暗』――この会話は何を隠しているのでしょう?
第3章 辻原登「家族写真」――「は」の小説と「が」の小説
II 「女の言葉」に耳をすます
第4章 よしもとばなな「キッチン」――いきなり「好き」はないでしょう?
第5章 絲山秋子「袋小路の男」――ずいぶん小さな声の語り手です
第6章 吉田修一『悪人』――女の人はみな嘘をつくのですか?
III 「私」の裏を見る
第7章 志賀直哉「流行感冒」――「名文」って何ですか?
第8章 佐伯一麦「行人塚」――「私」が肝心なときに遅れるのはなぜ?
IV 「小説がわかる」ということ
第9章 大江健三郎『美しいアナベル・リイ』――そんなところから声が聞こえるなんて
第10章 古井由吉「妻隠」――頭は使わないほうがいいのでしょうか?
第11章 小島信夫『抱擁家族』――この居心地の悪さはすごい!
読書案内
おわりに――小説は宝の山
阿部 公彦
東京大学大学院人文社会系研究科教授
小説的思考のススメ
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