東大塾 社会人のための現代中国講義

著者
高原 明生
丸川 知雄
伊藤 亜聖
ジャンル
人文科学  > 歴史
社会科学  > 政治
社会科学  > 経済・経営
発売日
2014/11/26
ISBN
978-4-13-033071-8
判型・ページ数
A5 ・ 288ページ
定価
3,080円(本体2,800円+税)
在庫
在庫あり
内容紹介
目次
著者紹介
尖閣諸島問題、防空識別権、南沙・西沙諸島問題、経済格差、テロリズム、一党独裁体制。超大国への道をひた走る中国、海洋進出を巡る近隣諸国との緊張、動揺する中国国内、そして市場としての中国。いまの中国をどのようにみればいいのか? 研究の第一線にいる専門家がわかりやすく現代中国を解説した格好の入門書。
はじめに(高原明生)

I 政治
第1講 政治:国家体制と中国共産党(高原明生)
はじめに
1 政治体制
2 政治闘争
3 政治課題
4 中国の論争

第2講 民族:「中華民族」の国家と少数民族問題(平野 聡)
はじめに
1 「中華民族」とは何か?
2 なぜ内陸アジア民族は「中華民族」イデオロギーに馴染まないのか?
3 内陸アジア民族の不幸のはじまり
4 中華民国の紆余曲折――漢人中心国家(大漢族主義)か,「五族共和」か?
5 中華人民共和国の成立・毛沢東と少数民族
6 改革開放から現在へ――なぜ中国の国家統合は改めてこじれつつあるのか?
おわりに――少数民族地域と中国の国家統合の現在

第3講 ナショナリズム:中華民族の虚と実(村田雄二郎)
はじめに
1 「中華民族の復興」とは?
2 「中華民族」の定義
3 歴史から見る中華民族
4 近代日本との比較
おわりに

II 外交・安全保障
第4講 外交:歴史と現在(川島 真) 
はじめに
1 「中国」の創出と「本来の中国」を回復する運動
2 中華人民共和国の外交
おわりに

第5講 安全保障と海洋進出 意図と能力の解明(松田康博)
はじめに
1 東アジア地政環境における中国
2 軍事力増強の趨勢
3 海洋進出の問題点
4 対外行動の強硬化と日中関係の悪化
おわりに

III 経済
第6講 ミクロ経済:国家資本主義と大衆資本主義(丸川知雄)
はじめに
1 国有企業はすごいのか,ひどいのか?
2 大衆資本主義のダイナミズム
おわりに

第7講 経済の行方:「二つの罠」を乗り越えられるか(関 志雄) 
はじめに
1 景気動向と短期のリスク
2 中長期の成長性とそれを左右する構造要因
3 中国の台頭による世界経済への影響

IV 法・社会
第8講 法:中国法の枠組みと役立ち方(高見澤 磨)
はじめに
1 法はあります
2 役立っていないかのように見えるのはなぜでしょうか?
おわりに――これからの方向

第9講 社会の変化:和諧社会実現の理想と現実(園田茂人)
はじめに
1 時系列的な意識調査の必要性
2 格差社会の拡がりで社会的不満が爆発するか?
3 基層レベルでの選挙は人々の民主化への意識を変化させているか?
おわりに

第10講 公民社会:民主化の行方(阿古智子)
はじめに
1 現代中国の「人民」と「公民」
2 世論を動かすソーシャルメディア
3 「公共知識人」としての弁護士の役割
おわりに――引き締めを強める習近平政権

あとがき(丸川知雄)
高原 明生
丸川 知雄
東京大学社会科学研究所教授
伊藤 亜聖
東京大学社会科学研究所准教授
東大塾 社会人のための現代中国講義
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