外国人の子どもの教育

就学の現状と教育を受ける権利

著者
宮島 喬
ジャンル
人文科学  > 教育
社会科学  > 社会・福祉
発売日
2014/09/29
ISBN
978-4-13-053021-7
判型・ページ数
四六 ・ 296ページ
定価
3,080円(本体2,800円+税)
在庫
在庫あり
内容紹介
目次
著者紹介
外国人の子どもたちにも教育を受ける権利を。外国籍あるいは何らかのかたちで「外国につながる」子どもたちは、さまざまな文化的背景や家庭環境のなか、日本社会で暮らし、学び、成長してゆく。彼らの現状と困難に目をむけながら、日本社会のあるべき姿を問いかける。
序章 外国人の子どもへの教育の保障とは
1 文化的背景を異にする子どもを受け入れる
2 教育を進めるうえでの三つの課題
3 平等および差異化へ
4 文化資本・社会資本における不利とその作用
5 教育を受ける権利は保障されているか
6 進学と進路をもとめて
7 「子どもの権利」という原点から考える
8 「多文化共生」を問う

1章 外国人の子どもの就学とその挫折
1 学習困難のいくつかの文脈
2 文化資本・行為・戦略
3 移民第二世代にとっての文化資本
4 文化資本の継受の可否
5 学習言語日本語の問題
6 学習への順応、学習への抵抗
7 モデルと戦略
[コラム1]言語を学ぶこととは

2章 「就学を希望する者のみ」でよいか
1 子どもたちはどこで学んでいるか
2 なぜ義務教育の外に置かれるのか
3 初等教育の無償化、「就学案内」の送付
4 教育を受ける権利の保障ということ
5 関心と対応の一貫性の欠如
6 申し出の困難な者・迷う者

3章 教育を受ける権利と学校選択・教育選択
1 学校選択=文化の選択
2 親の教育権の占める位置
3 偏在と学費負担の問題
4 外国人学校の役割と位置と
5 二種の学校の分離よりも、選択の尊重・連携へ
6 地域による支援
[コラム2]子どもたちのアイデンティティ

4章 高校進学と進路保障のために
1 “高校進学は必要”という認識
2 学力の問題
3 進学へのポジティヴアクション
4 社会関係資本の活用
5 脱適格者主義からの帰結
6 高校での日本語および学習支援
7 多文化支援という課題
[コラム3]モデルをもとめて――進学者・働く先輩・留学生

5章 外国人の子どもにみる三重の剥奪状態
1 マイグレーションと子ども
2 非正規雇用と貧困
3 貧困のライン以下の層
4 家族生活の危機と関係性の貧困
5 学校教育への参加と排除
6 進学にみる選別と自己排除

6章 移動・家族生活・学校と「子どもの権利」
1 条約の制定
2 親の地位・資格への子どもの従属は当然なのか
3 国籍への権利を保障する
4 家族が一体で生活するために
5 「子どもの最善の利益」と移送・移入の問題
6 家族関係に恵まれない子どもたち
7 多文化の教育へ
[コラム4]高等教育進学のポジティヴアクション

7章 日本的「多文化共生」を超えて
1 多文化の光景と移民国
2 「多文化」で何を指すのか
3 欧米の移民の受け入れと「多文化主義」
4 多文化社会と日本
5 多文化と社会的不平等
6 日本的「多文化共生」の視野
7 相互的に変わる多文化共生へ
宮島 喬
お茶の水女子大学名誉教授
外国人の子どもの教育
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