日韓関係史II 経済
- シリーズ
-
日韓関係史 1965-2015
- 発売日
- 2015/07/31
- ISBN
- 978-4-13-025162-4
- 判型・ページ数
- A5 ・ 542ページ
- 定価
- 4,400円(本体4,000円+税)
- 在庫
- 在庫あり
内容紹介
目次
著者紹介
日韓両国の太い絆である経済関係は、政策面では援助―被援助関係から相互協力へ、また産業面では垂直的分業から水平的分業・競合へと変化を遂げてきた。グローバリゼーションが進行する今日、日韓双方の一線の研究者が、新しい経済協力のあり方を探る。
序 論 日韓経済関係の歴史と未来(金都亨・安倍 誠)
一 日韓経済の発展と経済関係の緊密化
二 本書の目的と構成
I 日韓経済関係五〇年の軌跡
第1章 韓国の経済発展と日韓経済関係の展開(金都亨)
はじめに
一 加工貿易成長に向けた輸入代替と段階的開放
二 アジア通貨危機以降,構造改革と日韓パートナーシップ構築の試み
三 企業のグローバル戦略下における東アジア域内の中間財相互供給
おわりに
第2章 日本の対韓経済協力――一方的援助から相互協力への模索(安倍 誠)
はじめに
一 一九六〇―七〇年代の対韓協力――請求権資金と持続的援助
二 一九八〇年代の対韓協力――「安保経協」と技術協力の強化
三 一九九〇年代の対韓協力――円借款の終了と「民間」協力
四 一九九〇年代末以降の対韓協力――二国間協力の再強化と沈滞
むすびにかえて――新たな日韓の相互経済協力のために
第3章 対日請求権資金と韓国経済開発(曺晟源)
はじめに
一 「請求権協定」の成立経緯とその性格
二 請求権資金の使用実績
三 請求権資金導入後の韓国経済の変化
II 貿易・投資からみた日韓関係
第4章 日韓貿易関係の発展(奥田 聡)
はじめに
一 日韓国交正常化以後五〇年にわたる日韓貿易の概観
二 韓国における対日貿易の独特の位置
三 日本における対韓貿易の重要性
おわりに
第5章 日本企業の対韓直接投資(百本和弘)
はじめに
一 日本の対韓直接投資の推移
二 二〇〇〇年代までに対韓直接投資の特徴
三 二〇一〇年以降の対韓直接投資と在韓日系企業の実態・事業課題
四 在韓日系企業の第三国への事業展開
おわりに
第6章 対日貿易不均衡と日本の対韓直接投資の産業組織的特性(李基東)
はじめに
一 両国間貿易不均衡
二 両国間の資本移動――日本の対韓国直接投資を中心に
三 結論
第7章 日韓外交・通商政策の対立と協力の構造(金暎根)
はじめに――日韓の経済イシュー
一 日韓外交通商政策における対立と協力のプロセス
二 韓国の対日外交通商戦略
三 日本の対韓外交通商政策の起源および展開
四 日韓における外交通商戦略の政治経済学――変容と制度の選択
五 日韓経済協力五〇年の評価と日韓FTA再交渉の条件
III 金融からみた日韓協力
第8章 IMFによる金融支援の限界と日韓金融協力(高安雄一)
はじめに
一 IMFの金融支援で十分であった時期――一九八〇年代まで
二 IMFの金融支援の金融支援が限界に直面した時期――一九九〇年代
三 二国間の金融協力が重要となった時期
おわりに
第9章 韓国通貨危機以降の日韓金融通貨協力(朴盛彬)
はじめに
一 一九九七年韓国の通貨危機と日韓の金融通貨協力
二 韓国通貨危機以降の日韓金融協力
おわりに
IV 産業からみた日韓の競争と協力
第10章 韓国の対日キャッチアップの成果と要因(金龍烈)
一 経済キャッチアップの研究
二 キャッチアップの成果
三 キャッチアップの要因
四 日韓産業技術協力の必要性と可能性が増える
第11章 半導体産業における日韓企業の興亡(吉岡英美)
はじめに
一 後発者の挑戦と先発者の試練
二 半導体産業における日韓企業の競争
三 日韓の相互依存関係の新展開
おわりに
第12章 日本の対韓国技術移転と部品素材産業の技術協力(李鴻培)
はじめに
一 技術大国日本と日韓の技術競争力
二 日韓間技術移転パターンの変化と技術力格差の縮小
三 結論
第13章 日韓自治体間の産業技術交流と協力(金仁中)
はじめに
一 国境を越えた地域間交流・協力の考察
二 日韓自治体間の産業技術交流・協力の現状と評価
三 日韓自治体間の産業技術交流・協力の事例
おわりに
V 企業・ヒトからみた日韓協力
第14章 浦項製鉄所建設における日韓エンジニアの交流(深川博史)
はじめに
一 技術計画書作成と技術用役契約(一九六九―七〇年)
二 第一期建設時の日本への研修生受入れ(一九七〇―七三年)
三 第一・二期建設時の浦項での技術指導(一九七〇―七六年)
四 第三期建設の難工事と提言書(一九七六―七八年)
おわりに
第15章 在日コリアンの日韓における経済活動とその役割(朴一)
はじめに
一 母国投資の先駆者――徐甲虎(阪本栄一)の場合
二 日韓ブリッジ経営の成功――辛格浩(重光武雄)の場合
三 日本の金融システムの韓国への普及――李熙健(平田義夫)の場合
むすびにかえて
第16章 韓国財閥の競争力強化と「日本」要素――三星(サムスン)の事例を中心に(柳町 功)
はじめに
一 創業者・李秉喆の時代
二 二代目・李健熙の時代
おわりに
第17章 日本の総合商社の韓国ビジネス変遷(藤田 徹)
はじめに
一 韓国の綜合商社制度の導入と活動――日本の総合商社との比較
二 在韓日本商社をとりまく韓国のビジネス環境
三 新たなビジネス機会――第三国での協力案件
おわりに
第18章 日韓企業間協力の諸相(李亨五)
はじめに
一 既存の研究および協力の類型分析フレーム
二 日韓企業間協力の事例
三 日韓企業間協力の特徴および今後の方向
おわりに
あとがき
執筆者紹介
事項索引
人名・企業名索引
一 日韓経済の発展と経済関係の緊密化
二 本書の目的と構成
I 日韓経済関係五〇年の軌跡
第1章 韓国の経済発展と日韓経済関係の展開(金都亨)
はじめに
一 加工貿易成長に向けた輸入代替と段階的開放
二 アジア通貨危機以降,構造改革と日韓パートナーシップ構築の試み
三 企業のグローバル戦略下における東アジア域内の中間財相互供給
おわりに
第2章 日本の対韓経済協力――一方的援助から相互協力への模索(安倍 誠)
はじめに
一 一九六〇―七〇年代の対韓協力――請求権資金と持続的援助
二 一九八〇年代の対韓協力――「安保経協」と技術協力の強化
三 一九九〇年代の対韓協力――円借款の終了と「民間」協力
四 一九九〇年代末以降の対韓協力――二国間協力の再強化と沈滞
むすびにかえて――新たな日韓の相互経済協力のために
第3章 対日請求権資金と韓国経済開発(曺晟源)
はじめに
一 「請求権協定」の成立経緯とその性格
二 請求権資金の使用実績
三 請求権資金導入後の韓国経済の変化
II 貿易・投資からみた日韓関係
第4章 日韓貿易関係の発展(奥田 聡)
はじめに
一 日韓国交正常化以後五〇年にわたる日韓貿易の概観
二 韓国における対日貿易の独特の位置
三 日本における対韓貿易の重要性
おわりに
第5章 日本企業の対韓直接投資(百本和弘)
はじめに
一 日本の対韓直接投資の推移
二 二〇〇〇年代までに対韓直接投資の特徴
三 二〇一〇年以降の対韓直接投資と在韓日系企業の実態・事業課題
四 在韓日系企業の第三国への事業展開
おわりに
第6章 対日貿易不均衡と日本の対韓直接投資の産業組織的特性(李基東)
はじめに
一 両国間貿易不均衡
二 両国間の資本移動――日本の対韓国直接投資を中心に
三 結論
第7章 日韓外交・通商政策の対立と協力の構造(金暎根)
はじめに――日韓の経済イシュー
一 日韓外交通商政策における対立と協力のプロセス
二 韓国の対日外交通商戦略
三 日本の対韓外交通商政策の起源および展開
四 日韓における外交通商戦略の政治経済学――変容と制度の選択
五 日韓経済協力五〇年の評価と日韓FTA再交渉の条件
III 金融からみた日韓協力
第8章 IMFによる金融支援の限界と日韓金融協力(高安雄一)
はじめに
一 IMFの金融支援で十分であった時期――一九八〇年代まで
二 IMFの金融支援の金融支援が限界に直面した時期――一九九〇年代
三 二国間の金融協力が重要となった時期
おわりに
第9章 韓国通貨危機以降の日韓金融通貨協力(朴盛彬)
はじめに
一 一九九七年韓国の通貨危機と日韓の金融通貨協力
二 韓国通貨危機以降の日韓金融協力
おわりに
IV 産業からみた日韓の競争と協力
第10章 韓国の対日キャッチアップの成果と要因(金龍烈)
一 経済キャッチアップの研究
二 キャッチアップの成果
三 キャッチアップの要因
四 日韓産業技術協力の必要性と可能性が増える
第11章 半導体産業における日韓企業の興亡(吉岡英美)
はじめに
一 後発者の挑戦と先発者の試練
二 半導体産業における日韓企業の競争
三 日韓の相互依存関係の新展開
おわりに
第12章 日本の対韓国技術移転と部品素材産業の技術協力(李鴻培)
はじめに
一 技術大国日本と日韓の技術競争力
二 日韓間技術移転パターンの変化と技術力格差の縮小
三 結論
第13章 日韓自治体間の産業技術交流と協力(金仁中)
はじめに
一 国境を越えた地域間交流・協力の考察
二 日韓自治体間の産業技術交流・協力の現状と評価
三 日韓自治体間の産業技術交流・協力の事例
おわりに
V 企業・ヒトからみた日韓協力
第14章 浦項製鉄所建設における日韓エンジニアの交流(深川博史)
はじめに
一 技術計画書作成と技術用役契約(一九六九―七〇年)
二 第一期建設時の日本への研修生受入れ(一九七〇―七三年)
三 第一・二期建設時の浦項での技術指導(一九七〇―七六年)
四 第三期建設の難工事と提言書(一九七六―七八年)
おわりに
第15章 在日コリアンの日韓における経済活動とその役割(朴一)
はじめに
一 母国投資の先駆者――徐甲虎(阪本栄一)の場合
二 日韓ブリッジ経営の成功――辛格浩(重光武雄)の場合
三 日本の金融システムの韓国への普及――李熙健(平田義夫)の場合
むすびにかえて
第16章 韓国財閥の競争力強化と「日本」要素――三星(サムスン)の事例を中心に(柳町 功)
はじめに
一 創業者・李秉喆の時代
二 二代目・李健熙の時代
おわりに
第17章 日本の総合商社の韓国ビジネス変遷(藤田 徹)
はじめに
一 韓国の綜合商社制度の導入と活動――日本の総合商社との比較
二 在韓日本商社をとりまく韓国のビジネス環境
三 新たなビジネス機会――第三国での協力案件
おわりに
第18章 日韓企業間協力の諸相(李亨五)
はじめに
一 既存の研究および協力の類型分析フレーム
二 日韓企業間協力の事例
三 日韓企業間協力の特徴および今後の方向
おわりに
あとがき
執筆者紹介
事項索引
人名・企業名索引