原発事故と福島の農業

著者
根本 圭介
ジャンル
自然科学  > 農林・水産
自然科学  > 環境
発売日
2017/09/26
ISBN
978-4-13-063367-3
判型・ページ数
A5 ・ 184ページ
定価
3,520円(本体3,200円+税)
在庫
在庫あり
内容紹介
目次
著者紹介
2011年3月、農業王国「福島」を襲った原発事故。森林や農地に降下した放射性物質は多大な被害をもたらした。現場では何が起こったのか? 現在の被害状況は? そして今後の課題とは? 現地で研究を続けている執筆者が、稲作・果樹・林業・畜産・土壌のいまを語る。
はじめに(根本圭介)
第1章 稲作――伊達市小国でイネの放射線被害を追う(根本圭介)
 1.1 コメどころ福島
 1.2 予期せぬ里山のセシウム汚染米――事故当時(2011年度)
 1.3 大規模な試験栽培――事故翌年(2012年度)
 1.4 イネのセシウム吸収は続く――2013年度から現在まで
 1.5 里山が受けた被害
 コラム1 土壌の構成要素とセシウムの吸着・固定能力,交換性セシウム
 コラム2 原発事故に伴うコメの「作付制限」と「全量全袋検査」
 コラム3 阿武隈山地の成り立ち
第2章 果樹――中通り県北地域の果樹への影響と販売対策(高田大輔・小松知未)
 2.1 果樹王国福島と原発事故
 2.2 事故後の国内の試験の動向
 2.3 福島県果樹山地における果樹生産・流通対策
 2.4 果樹王国復活の道のり
 コラム1 濃度と量の問題――カキ果実の乾燥,モモ樹体の放射性セシウム
 コラム2 福島市が実施している樹園地の表土の削り取り除染
 コラム3 あんぽ柿の全量非破壊検査
第3章 林業――都路できのこ原木生産を再び(三浦 覚)
 3.1 森林の放射能汚染と向き合う
 3.2 いつになったら売れますか?
 3.3 森林の放射能汚染の厄介さ
 3.4 これまでの研究でわかったこと,まだよくわからないこと
 3.5 この事態にどう対処するか――地域に人が帰還し,再び暮らしを営めるように
 3.6 福島の森林,林業の再生と研究者
第4章 畜産――放射性核種の消失調査と開発(真鍋 昇)
 4.1 暫定規制値の見直し
 4.2 牛乳の汚染変化を調べる――クリーン・フィーディングの効用(その1)
 4.3 食肉の汚染変化を調べる――クリーン・フィーディングの効用(その2)
 4.4 豚の繁殖能の変化を調べる
 4.5 福島原発事故で汚染した糞尿の処理
 4.6 多面的研究をすることの重要性
補 章 土壌――農協・生協・大学の協同組合間連携による主体的な放射能計測(石井秀樹)
 1 放射能汚染の実態把握の重要性
 2 福島および東日本での食品汚染と買い控えの変遷
 3 生産者・消費者の自主的な放射能計測
 4 ベラルーシ・ウクライナ福島調査団
 5 農協と生協の実務者の決断
 6 土壌スクリーニング・プロジェクトの様子
 7 持続可能な放射能汚染対策の構築に向けて
 8 放射能汚染の実態把握を継続する意味
 コラム1 チェルノブイリと福島事故の比較

おわりに(根本圭介)

Six Years after the Fukushima Nuclear Disastar: Impacts on Agriculture and Forestry
Keisuke NEMOTO, Editor
根本 圭介
東京大学大学院農学生命科学研究科教授
原発事故と福島の農業
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