行政責任を考える
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内容紹介
目次
著者紹介
森友・加計学園問題、電通過労死事件、原発シビアアクシデント…。行政の「責任」にかかわる問題はなぜ頻発するのか。本書は、昨今の身近な事例を取り上げ、官僚制組織の活動実態や政権との関係を批判的に考察する。政策や事業の中立性・公共性が厳しく求められる今、行政が果たすべき責任を問う。
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はじめに――行政責任を考えるということ
第I部 官僚制組織の自律とはなんだろう
第1章 「政治主導」の陥穽――見失われた緊張感ある政官関係
1 政権に決定権の集中する国家戦略特区
2 「岩盤規制」という言葉は妥当か
3 政権主導論の台頭と見失われてきたもの
4 問われる政権と官僚機構の緊張関係
第2章 「天下り」問題にみる官僚制組織の特質
1 2007年の国家公務員法の改正
2 官僚の再就職に変化は生まれているか
3 官僚制組織の外延部の拡大
第3章 「有識者会議」の濫設が意味するもの
1 薬害エイズ事件と有識者会議――いまに教えるもの
2 能力の低下か,責任の回避か――二つのケース
3 官僚制組織の生き残りのために
第II部 政策の公共性と行政の責任
第4章 夢破れ「惨禍」が残る法科大学院――責任はどこに?
1 法科大学院設置フィーバー
2 法科大学院設置後の混乱
3 問われているのは法曹養成制度
第5章 「原子力ムラ」を育て,歩み続ける行政の責任
1 「原子力ムラ」の成長
2 規制の名による原発の推進
3 原子力規制委員会と「原子力ムラ」
第6章 「創生」の名による「消滅」――地方創生の背理
1 繰り返される不均衡の「是正」政策
2 「地方版総合戦略」と柔らかな中央統制
3 地域社会の持続に問われるもの
第7章 「居住の権利」を奪う政策の貧困
1 原発のシビアアクシデントと「居住の権利」の無視
2 住生活基本法の意味するもの
3 自治体に問われる居住政策
第III部 市民の尊厳と行政の責任
第8章 道徳教育がはらむイデオロギー――「心の支配」は許されない
1 なにを指導しようとしているのか
2 誰が,どのように教えるのか
3 イデオロギー官庁であってはならない
第9章 過労死を防げぬ労働行政――なにが問題なのか
1 「青天井」の労働時間規制
2 労働基準監督官はどのように行動しているか
3 政権は過労死に正面からむき合っているか
第10章 「子どもの貧困」と「子どもの虐待」に透けてみえる行政の病理
1 専門職職員とボランティアの協働
2 問われる生活保護行政のあり方
3 プロフェッショナリズムと程遠い「子どもの虐待」対策
おわりに――行政の責任と知の責任
Thinking about Administrative Responsibility
Muneyuki SHINDO
第I部 官僚制組織の自律とはなんだろう
第1章 「政治主導」の陥穽――見失われた緊張感ある政官関係
1 政権に決定権の集中する国家戦略特区
2 「岩盤規制」という言葉は妥当か
3 政権主導論の台頭と見失われてきたもの
4 問われる政権と官僚機構の緊張関係
第2章 「天下り」問題にみる官僚制組織の特質
1 2007年の国家公務員法の改正
2 官僚の再就職に変化は生まれているか
3 官僚制組織の外延部の拡大
第3章 「有識者会議」の濫設が意味するもの
1 薬害エイズ事件と有識者会議――いまに教えるもの
2 能力の低下か,責任の回避か――二つのケース
3 官僚制組織の生き残りのために
第II部 政策の公共性と行政の責任
第4章 夢破れ「惨禍」が残る法科大学院――責任はどこに?
1 法科大学院設置フィーバー
2 法科大学院設置後の混乱
3 問われているのは法曹養成制度
第5章 「原子力ムラ」を育て,歩み続ける行政の責任
1 「原子力ムラ」の成長
2 規制の名による原発の推進
3 原子力規制委員会と「原子力ムラ」
第6章 「創生」の名による「消滅」――地方創生の背理
1 繰り返される不均衡の「是正」政策
2 「地方版総合戦略」と柔らかな中央統制
3 地域社会の持続に問われるもの
第7章 「居住の権利」を奪う政策の貧困
1 原発のシビアアクシデントと「居住の権利」の無視
2 住生活基本法の意味するもの
3 自治体に問われる居住政策
第III部 市民の尊厳と行政の責任
第8章 道徳教育がはらむイデオロギー――「心の支配」は許されない
1 なにを指導しようとしているのか
2 誰が,どのように教えるのか
3 イデオロギー官庁であってはならない
第9章 過労死を防げぬ労働行政――なにが問題なのか
1 「青天井」の労働時間規制
2 労働基準監督官はどのように行動しているか
3 政権は過労死に正面からむき合っているか
第10章 「子どもの貧困」と「子どもの虐待」に透けてみえる行政の病理
1 専門職職員とボランティアの協働
2 問われる生活保護行政のあり方
3 プロフェッショナリズムと程遠い「子どもの虐待」対策
おわりに――行政の責任と知の責任
Thinking about Administrative Responsibility
Muneyuki SHINDO