危機対応の社会科学 上
想定外を超えて
内容紹介
目次
著者紹介
社会のなかのさまざまな危機について、法学、政治学、経済学、社会学の研究成果に基づく考察を通じて、人びとが危機とその対応に対する不安に向き合うための新たな視座の提供を目指す。本巻では、想定外という言葉で安易に片づけてはならない、世界、政策、組織、選択にまつわる危機について考える。
※UTokyoBiblioPlazaで自著解説が公開されています。
※「危機対応学」全4巻のパンフレットをこちらからダウンロードできます(クリックするとPDFが開きます)
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はしがき(玄田有史)
総 説 危機対応がなぜ社会科学の問題となるのか(飯田 高)
一 はじめに――本章の目的
ニ 危機
三 対応
四 制度と意思が生む危機
五 おわりに
第I部 危機と世界
第1章 政治思想史における危機対応――古代ギリシャから現代へ 【個別・集団】(宇野重規)
一 はじめに
ニ 批判と危機
三 危機と破局の時代
四 シュミットの独裁
五 危機対応と独裁
六 おわりに
第2章 危機に対応できる憲法とは――安定性と適応性の間で 【個別・集団】(ケネス・盛・マッケルウェイン)
一 はじめに
ニ 憲法と予測できる危機・できない危機
三 緊急事態条項の原則
四 世界の憲法における緊急事態条項
五 日本国憲法における緊急事態対応
六 おわりに
第3章 キューバ危機はなぜ回避されたのか?――時間の国際政治学 【個別・集団】(保城広至)
一 はじめに
ニ キューバ危機とは何だったのか
三 なぜ米国は海上封鎖を選んだのか?
四 ソ連とキューバ側の事情
五 危機が回避できた理由
六 時間的制約と国際紛争
七 おわりに
第4章 危機の元凶は中国か?――マグロ,レアアース,サンマの資源危機 【事実・言説】(丸川知雄)
一 はじめに
ニ マグロの危機
三 レアアースの危機
四 サンマの危機
五 おわりに
第II部 危機と政策
第5章 東日本大地震後の電力危機と危機対応――将来に備えた電力システム改革 【事前・事後】(松村敏弘)
一 はじめに
ニ 東日本大震災と電力危機
三 多様性の重要性
四 インフラ整備による電力危機回避
五 インバランス料金と電力危機
六 おわりに
第6章 危機と資本――金融危機の予防策としての自己資本規制の意義と問題点の検討 【事前・事後】(田中 亘)
一 はじめに
ニ 現行の自己資本規制
三 自己資本規制強化論――アドマティとヘルビッヒの提言を中心に
四 検証――自己資本規制の便益と費用
五 最適な自己資本比率の推定――計量研究
六 おわりに
第7章 政策変数としての稀少確率評価――消極的予報による中庸化政策 【確率・意識】(佐々木彈)
一 はじめに
ニ 稀少確率の統計的検証とその技術的困難
三 予報政策とそれに対する合理的反応
四 予報政策に効果はあるのか
五 予報政策の出番(1)――供給側の要因
六 予報政策の出番(2)――需要側の要因
七 稀発事象論の応用と展望
八 おわりに
第III部 危機と組織
第8章 危機を転機に変える――東日本大震災と企業の危機対応 【事前・事後】(中村尚史)
一 はじめに
ニ 釜石地域の水産加工業と小野食品
三 震災直後――被災と存続の危機
四 震災復興――創造的対応とその成果
五 危機を転機に変える――三つの教訓
六 おわりに
第9章 危機対応と共有信念――明治期における鉱山技師・石渡信太郎を事例として 【確率・意識】(森本真世)
一 はじめに
ニ 炭鉱における危機
三 炭鉱における労働組合と共有信念
四 石渡信太郎の経験――新たな共有信念の形成
五 おわりに
第10章 職場の危機としてのパワハラ――なぜ「いじめ」は起きるのか 【事実・言説】(玄田有史)
一 はじめに
ニ ハラスメント調査
三 ハラスメント経験と個人属性
四 ハラスメント経験と職場・仕事
五 おわりに
第IV部 危機と選択
第11章 アマチュア登山家の危機対応学――リーダーの要諦 【事前・事後】(中川淳司)
第12章 教育,家族,危機――学校に対する評価の社会経済的差異とその帰結 【確率・意識】(藤原 翔)
一 はじめに
ニ なぜ差がみられるのか――親と子供の危機対応
三 リサーチクエスチョンと方法
四 結果
五 おわりに
第13章 移民受け入れへの態度をめぐるジレンマ――個人のライフコースに着目して 【個別・集団】(石田賢示)
一 はじめに
ニ 移民受け入れの態度を分析するための視点
三 分析に用いるデータと方法
四 パネルデータ分析の結果
五 おわりに――日本社会が移民と共生してゆくために
あとがき(飯田 高)
Social Sciences of Crisis Thinking Vol.1:
Getting over Unexpected
Institute of Social Science - University of Tokyo
総 説 危機対応がなぜ社会科学の問題となるのか(飯田 高)
一 はじめに――本章の目的
ニ 危機
三 対応
四 制度と意思が生む危機
五 おわりに
第I部 危機と世界
第1章 政治思想史における危機対応――古代ギリシャから現代へ 【個別・集団】(宇野重規)
一 はじめに
ニ 批判と危機
三 危機と破局の時代
四 シュミットの独裁
五 危機対応と独裁
六 おわりに
第2章 危機に対応できる憲法とは――安定性と適応性の間で 【個別・集団】(ケネス・盛・マッケルウェイン)
一 はじめに
ニ 憲法と予測できる危機・できない危機
三 緊急事態条項の原則
四 世界の憲法における緊急事態条項
五 日本国憲法における緊急事態対応
六 おわりに
第3章 キューバ危機はなぜ回避されたのか?――時間の国際政治学 【個別・集団】(保城広至)
一 はじめに
ニ キューバ危機とは何だったのか
三 なぜ米国は海上封鎖を選んだのか?
四 ソ連とキューバ側の事情
五 危機が回避できた理由
六 時間的制約と国際紛争
七 おわりに
第4章 危機の元凶は中国か?――マグロ,レアアース,サンマの資源危機 【事実・言説】(丸川知雄)
一 はじめに
ニ マグロの危機
三 レアアースの危機
四 サンマの危機
五 おわりに
第II部 危機と政策
第5章 東日本大地震後の電力危機と危機対応――将来に備えた電力システム改革 【事前・事後】(松村敏弘)
一 はじめに
ニ 東日本大震災と電力危機
三 多様性の重要性
四 インフラ整備による電力危機回避
五 インバランス料金と電力危機
六 おわりに
第6章 危機と資本――金融危機の予防策としての自己資本規制の意義と問題点の検討 【事前・事後】(田中 亘)
一 はじめに
ニ 現行の自己資本規制
三 自己資本規制強化論――アドマティとヘルビッヒの提言を中心に
四 検証――自己資本規制の便益と費用
五 最適な自己資本比率の推定――計量研究
六 おわりに
第7章 政策変数としての稀少確率評価――消極的予報による中庸化政策 【確率・意識】(佐々木彈)
一 はじめに
ニ 稀少確率の統計的検証とその技術的困難
三 予報政策とそれに対する合理的反応
四 予報政策に効果はあるのか
五 予報政策の出番(1)――供給側の要因
六 予報政策の出番(2)――需要側の要因
七 稀発事象論の応用と展望
八 おわりに
第III部 危機と組織
第8章 危機を転機に変える――東日本大震災と企業の危機対応 【事前・事後】(中村尚史)
一 はじめに
ニ 釜石地域の水産加工業と小野食品
三 震災直後――被災と存続の危機
四 震災復興――創造的対応とその成果
五 危機を転機に変える――三つの教訓
六 おわりに
第9章 危機対応と共有信念――明治期における鉱山技師・石渡信太郎を事例として 【確率・意識】(森本真世)
一 はじめに
ニ 炭鉱における危機
三 炭鉱における労働組合と共有信念
四 石渡信太郎の経験――新たな共有信念の形成
五 おわりに
第10章 職場の危機としてのパワハラ――なぜ「いじめ」は起きるのか 【事実・言説】(玄田有史)
一 はじめに
ニ ハラスメント調査
三 ハラスメント経験と個人属性
四 ハラスメント経験と職場・仕事
五 おわりに
第IV部 危機と選択
第11章 アマチュア登山家の危機対応学――リーダーの要諦 【事前・事後】(中川淳司)
第12章 教育,家族,危機――学校に対する評価の社会経済的差異とその帰結 【確率・意識】(藤原 翔)
一 はじめに
ニ なぜ差がみられるのか――親と子供の危機対応
三 リサーチクエスチョンと方法
四 結果
五 おわりに
第13章 移民受け入れへの態度をめぐるジレンマ――個人のライフコースに着目して 【個別・集団】(石田賢示)
一 はじめに
ニ 移民受け入れの態度を分析するための視点
三 分析に用いるデータと方法
四 パネルデータ分析の結果
五 おわりに――日本社会が移民と共生してゆくために
あとがき(飯田 高)
Social Sciences of Crisis Thinking Vol.1:
Getting over Unexpected
Institute of Social Science - University of Tokyo
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