日本のテレビ・ドキュメンタリー

著者
丹羽 美之
ジャンル
社会科学  > 社会・福祉
発売日
2020/06/19
ISBN
978-4-13-050201-6
判型・ページ数
四六 ・ 288ページ
定価
3,300円(本体3,000円+税)
在庫
在庫あり
内容紹介
目次
著者紹介
『日本の素顔』を作った吉田直哉から、現在では映画監督として活躍する是枝裕和まで、テレビ・ドキュメンタリー番組の制作者たちはどのように時代と格闘し、日本社会を描いてきたのか。戦後日本社会を記録した代表的なテレビ・ドキュメンタリーの変遷をたどる。著者初の単著。※UTokyoBiblioPlazaで自著解説が公開されています。
はじめに

第1章 テレビ・アーカイブの扉を開く
 1 テレビ研究の貧困  
 2 はじまったアーカイブ研究  
 3 広がるアーカイブ研究  
 4 民放もアーカイブの公開を  
 5 過去を見つめ,未来をつくる  

第2章 記録映画との訣別──吉田直哉と『日本の素顔』
 1 録音構成からフィルム構成へ  
 2 記録映画との訣別  
 3 『日本人と次郎長』  
 4 偽装と素顔  

第3章 人間くさいドキュメンタリー──牛山純一と『ノンフィクション劇場』
 1 星の時間  
 2 日本テレビの第一期生として  
 3 『ノンフィクション劇場』の署名性  
 4 『ベトナム海兵大隊戦記』放送中止事件  
 5 テレビ民族誌『すばらしい世界旅行』  
 6 テレビに見た「夢」  

第4章 お前はただの現在にすぎない──萩元晴彦・村木良彦と『あなたは…』
 1 物語としてのテレビ  
 2 劇映画的手法を超えて  
 3 中継の思想  
 4 問いかけとしての『あなたは…』  
 5 コラージュとしての『わたしのトウィギー』  
 6 テレビの一九六八年  

第5章 カメラとマイクという凶器──田原総一朗と『ドキュメンタリー青春』
 1 テレビの青春時代  
 2 『ドキュメンタリー青春』  
 3 決死の「殴り込みコンサート」  
 4 若者,ジャズ,テレビ  
 5 テレビの自己批判  
 6 『朝まで生テレビ!』へ  

第6章 ドキュメンタリーは創作である──木村栄文と『あいラブ優ちゃん』
 1 自由奔放,変幻自在な作風  
 2 公害告発ではなかった『苦海浄土』  
 3 『筑豊の海原』の苦い経験  
 4 モヤモヤを吹っ切った『まっくら』  
 5 プライベート・フィルムとしての『あいラブ優ちゃん』  
 6 美しくて,哀しいものを描きたい  

第7章 真夜中のジャーナリズム──磯野恭子と『NNNドキュメント』
 1 ドキュメンタリー冬の時代に  
 2 ポスト成長期の自画像  
 3 鳥瞰図よりも虫瞰図  
 4 女性ディレクターの草分け,磯野恭子  
 5 ローカル発,全国へ  
 6 再生に挑む人々  

第8章 固定しない精神で──是枝裕和と『NONFIX』
 1 プロダクションの作り手たち  
 2 原点となった『しかし……』  
 3 ドキュメンタリーの再定義  
 4 「放送禁止歌」を放送する  
 5 記憶と忘却  
 6 テレビは終わらない  

第9章 東日本大震災を記憶する──震災ドキュメンタリー論
 1 ニュースの忘れ物  
 2 想定外の記録  
 3 記者たちの戸惑い  
 4 被災者に寄り添う  
 5 巨大津波の教訓  
 6 原発事故への問い  
 7 復興への道のり  
 8 ジャーナリズムの再起動


Japanese Television Documentaries
Yoshiyuki NIWA
丹羽 美之
東京大学大学院情報学環准教授
日本のテレビ・ドキュメンタリー
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