科学社会学 (冊子版)

冊子版 電子書籍
著者
松本 三和夫
ジャンル
社会科学  > 社会・福祉
発売日
2021/02/09
ISBN
978-4-13-052029-4
判型・ページ数
A5 ・ 258ページ
定価
3,520円(本体3,200円+税)
在庫
在庫あり
内容紹介
目次
著者紹介
現代社会において、科学技術の営みは社会に巨大な影響をあたえている。科学社会学は、複雑さを増す科学技術と社会の境界に発生する諸問題を学問的に解明する。その豊かな理論的・実証的知見をわかりやすく提示し、科学社会学の魅力と重要性を伝える初のテキスト。
まえがき

1章 科学社会学の見取り図――研究事始めからポスト「第三の波」まで(松本三和夫)
 はじめに
 1 社会学とはそもそも何か――科学社会学の前提  
 2 科学社会学は科学技術をどう捉えるか  
 3 科学技術と社会の相互作用のメカニズム  
 4 理論枠組みの基礎と展開  
 5 この本で展開する論点の見通し――次世代に向けて  

2章 科学社会学と構築主義(立石裕二)
 1 構築主義とは何か  
 2 社会問題の構築主義  
 3 科学知識の社会学(SSK)  
 4 科学知識の社会学に対する批判  
 5 構築主義的社会問題論への批判  
 6 構築主義的アプローチの現在  
 7 「語られない部分」への接近  
 8 結論

3章 専門知と社会――科学論の「第三の波」論とそのゆくえ(伊藤憲二)
 はじめに
 1 「第三の波」論  
 2 「第三の波」論の問題点 
 3 「第三の波」論の意義
 4 専門知と決定不全性

4章 リスク論と科学社会学――社会的合理性論とその問題(小松丈晃)
 1 科学社会学とリスク概念
 2 リスク行政の変化
 3 科学的合理性と社会的合理性
 4 社会的合理性論の盲点
 5 リスクを観るための社会学的視座

5章 国策学問と科学社会学――原子力工学を中心に(寿楽浩太)
 はじめに――福島原発事故の衝撃
 1 原子力利用に対する批判的アプローチの可能性 
 2 「国策学問」を理解する――「原子力工学」の宿命的重荷をめぐって
 3 福島原発事故と「国策学問」
 4 おわりに――国策の失敗軌道の転換に向けて 

6章 環境運動と科学者――科学社会学の視点から(定松 淳)
 1 ダイオキシン論争の問題提起
 2 住民運動に対する理解と距離
 3 測定データ
 4 所沢での調査の意味
 5 マスコミ報道の位置づけ
 6 住民運動の展開
 7 考察と結論

7章 科学社会学と科学技術史(佐藤 靖)
 はじめに 
 1 技術者の職業観と職業実践のパターン
 2 職業観と技術観の一体性
 3 科学社会学の議論領域のなかでの位置づけ
 4 NASAとアポロ計画
 5 マーシャル宇宙飛行センターの技術者集団
 6 有人宇宙船センターの技術者集団
 7 国家と技術者の技術文化
 8 時代の社会的価値観と技術観・技術実践
 9 おわりに

8章 医療社会学と科学社会学(山中浩司)
 1 科学と医学
 2 ふたつの社会学――科学社会学と医療社会学
 3 ふたつの社会学の間――科学社会学における医療,医療社会学における科学
 4 科学と医学の接点から見える事象
 5 現代医学に関わる社会学の重要な理論と概念
 6 むすび

9章 科学知・メディア・ジャーナリズム(田中幹人)
 1 メディアとジャーナリズムの科学社会学  
 2 メディア変動の時代の科学とジャーナリズム
 3 信頼,感情・情動とナラティブ 
 4 おわりにかえて――ナラティブの可能性

あとがき


Sociology of Science and Technology
Miwao MATSUMOTO, Editor
松本 三和夫
東京大学名誉教授/事業構想大学院大学教授
科学社会学
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