スポーツ栄養学ハンドブック

著者
ダン ベナードット
寺田 新
ジャンル
人文科学  > 教育
発売日
2021/09/21
ISBN
978-4-13-051700-3
判型・ページ数
B5 ・ 536ページ
定価
15,400円(本体14,000円+税)
在庫
在庫あり
内容紹介
目次
著者紹介
エビデンスに基づいた正しい知識を身につけ、最高のパフォーマンスを発揮する!

競技選手が能力を最大限に発揮するための食事や飲料の摂取法とは? 世界でもっとも権威のあるスポーツ医学・スポーツ科学の学会「アメリカスポーツ医学会(American College of Sports Medicine)」のテキストを完全翻訳。栄養学の基礎からパフォーマンス向上のための食事計画まで、幅広い内容を科学的根拠に基づいて解説。        
Dan Bernardot, ACSM's Nutrition for Exercise Science (Wolters Kluwer, 2018)を翻訳。


【本書の特徴】
・競技において必要となる栄養に関する知識が総合的・包括的に得られる。
・科学的な知識を現場で利用・応用できるようにていねいに解説する。
・初出には「用語説明」を設け、「重要ポイント」を明確に示し、各章末には「まとめ」や「実践課題」を用意するなど、理解を促進する工夫が随所に。
・競技種目・年齢・性別・競技環境などあらゆる状況に応じた栄養戦略を網羅する。
・注釈や付表で日本人向けのデータ・数値も記載。


【本書「訳者まえがき」より】
ACSM ではスポーツ栄養に関する公式見解・ガイドラインをこれまでに何度か発表しており、2016 年にもその最新版である “Nutrition and Athletic Performance” が公表された。この公式見解・ガイドラインは世界中のスポーツ栄養関係者が参考にする、とても重要な情報源・指針となっている。この最新のガイドラインの内容を参考にしながら、スポーツ栄養学の書籍をこれまでに多数手掛けてきたダン・ベナードット(Dan Benardot)博士が新たに執筆したスポーツ栄養学の教科書がこの『スポーツ栄養学ハンドブック』(ACSM’s Nutrition for Exercise Science)である。全15章にわたる意欲作・大作であり、スポーツ栄養学に関するさまざまな情報が掲載されている。奇をてらう内容はほとんどなく、栄養学・スポーツ栄養学の本流・王道と言える基本的な原理・原則を解説する内容となっており、私が日本のスポーツ科学の関係者に伝えたいと思っていたものにとても近い内容であった。

本書のパンフレットをダウンロードできます(クリックするとPDFが開きます)
はじめに
 本書の構成と特徴
 包括的な情報源として

訳者まえがき

第1章 競技選手に対する栄養指導における重要事項
 本章の目的
 ケーススタディ
 スポーツ栄養学への招待/身体活動と栄養の相互作用/栄養状態が悪い競技選手が多いのはなぜか?/栄養素/競技選手および一般人(非競技選手)のための栄養ガイドライン/食事摂取基準/身体活動に関するガイドライン/食品表示/専門家組織による公式声明/栄養学に関する俗説・神話と誤った情報/栄養学/活動の範囲/本章のまとめ
 実践課題
 章末問題

第2章 炭水化物(糖質)
 本章の目的
 ケーススタディ
 はじめに/炭水化物(糖質)の種類/炭水化物(糖質)の機能/炭水化物(糖質)の消化,吸収および代謝/炭水化物(糖質)の推奨摂取法/本章のまとめ
 実践課題
 章末問題
 
第3章 たんぱく質
 本章の目的
 ケーススタディ
 はじめに/たんぱく質の構造/たんぱく質の機能/たんぱく質の供給源/食品中のたんぱく質の測定・評価/たんぱく質の必要量/たんぱく質の消化,吸収および代謝/たんぱく質の推奨摂取量/本章のまとめ
 実践課題
 章末問題
 
第4章 脂質
 本章の目的
 ケーススタディ
 はじめに/脂質の種類/脂質の消化と吸収/脂質代謝/脂質の推奨摂取量と供給源となる食品/脂質と健康/脂質と運動/本章のまとめ
 実践課題
 章末問題

第5章 ビタミン――必要なものはすべて優れた食事から得ることができる
 本章の目的
 ケーススタディ
 はじめに/水溶性ビタミン/脂溶性ビタミン/本章のまとめ
 実践課題
 章末問題
 
第6章 ミネラル――健康および競技パフォーマンスにとって重要なもの
 本章の目的 
 ケーススタディ
 はじめに/多量ミネラル/微量ミネラル/本章のまとめ
 実践課題 
 章末問題 
 
第7章 競技パフォーマンスにおける水分補給に関する問題
 本章の目的 
 ケーススタディ 
 はじめに/水分のさまざまな機能/電解質/運動と体水分・電解質バランス/水分・飲料の推奨摂取法/本章のまとめ 
 実践課題 
 章末問題 
  
第8章 競技選手における体重および身体組成の調整
 本章の目的 
 ケーススタディ
 はじめに/体重/体組成/本章のまとめ
 実践課題 
 章末問題 
 
第9章 酸素の運搬・利用,筋痛の軽減,および筋の回復に関係する栄養学的要因
 本章の目的
 ケーススタディ
 はじめに/酸素摂取/酸化ストレス/細胞における活性酸素種/抗酸化物質の適切な摂取量を見極める/本章のまとめ 
 実践課題
 章末問題

第10章 男女別および年代別の最適な栄養戦略
 本章の目的
 ケーススタディ
 はじめに/若齢競技選手/エネルギー必要量/女性アスリート/エネルギー必要量/高齢競技選手/エネルギー必要量/本章のまとめ 
 実践課題
 章末問題
 
第11章 パワー系,持久系および混合(パワー/持久)系競技における栄養戦略
 本章の目的
 ケーススタディ
 はじめに/エネルギー需要/パワーおよびスピード能力の向上を目的とした栄養戦略/持久的能力の向上を目的とした栄養戦略/混合系競技(パワー系/持久系)のための栄養戦略/本章のまとめ 
 実践課題 
 章末問題 
 
第12章 遠征,高地,高温多湿条件が栄養に及ぼす影響
 本章の目的 
 ケーススタディ 
 はじめに/遠征・移動/高地環境および寒冷環境/高温多湿環境/本章のまとめ
 実践課題
 章末問題
 
第13章 パフォーマンス向上のためのサプリメント(栄養補助食品)とエルゴジェニックエイド――神話と現実
 本章の目的
 ケーススタディ
 はじめに/栄養補助食品(ダイエタリーサプリメント)/栄養補助食品・サプリメントおよびエルゴジェニックエイドの摂取にともなう潜在的なリスク/多くの選手が使用している栄養補助食品・サプリメントおよびエルゴジェニックエイド/本章のまとめ
 実践課題
 章末問題
 
第14章 競技選手の健康状態,病気および怪我と関連する栄養面での問題
 本章の目的
 ケーススタディ
 はじめに/アメリカ人のための食事ガイドライン(アメリカ人のための食生活指針),2015-2020/肥満および肥満に関連した疾患/酸化ストレス/ファイトニュートリエント(ファイトケミカル・植物栄養素)と健康/食品安全,食物アレルギー,食物不耐症および食物過敏症/食行動異常と摂食障害/本章のまとめ
 実践課題
 章末問題 
 
第15章 最高のパフォーマンスを発揮するための食事計画における注意点
 本章の目的
 ケーススタディ
 はじめに/エネルギー供給系/パワー系および筋力系競技におけるエネルギー供給機構/持久系競技におけるエネルギー供給機構/すべての競技における栄養面での一般的な注意事項と基本的な戦略/競技,練習の前・中・後における栄養戦略/高いパワー発揮を必要とする競技における栄養面での問題/高い持久的要素を必要とする競技における栄養面での問題/競技選手の栄養面での準備状況に関する一般的なアセスメント/本章のまとめ
 実践課題 
 章末問題 
 
付表 日本人の食事摂取基準(2020年版)
ダン ベナードット
ジョージア州立大学名誉教授
寺田 新
東京大学大学院総合文化研究科准教授
スポーツ栄養学ハンドブック
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