鵜と人間
日本と中国、北マケドニアの鵜飼をめぐる鳥類民俗学
内容紹介
目次
著者紹介
鳥と人とのインタラクションを新たに読み解く
人間は鵜とどのようにかかわっているのか――。ひとつの問いを出発点に、日本、中国、そして東欧に位置する北マケドニアの鵜飼い漁を取りあげ、その技術や知識、ウミウやカワウの生態や行動、食文化の調査を通して、より普遍的な視点から、「飼い慣らしすぎない」という動物利用の論理やドメスティケーションの生起をめぐる新たな解釈枠組みを導きだす。人類学や民俗学、鳥類学を横断し、鳥と人とのインタラクションを新たに読み解く。
【本書の特色】
●人類学や民俗学、鳥類学、歴史学の分野を踏まえ、鳥と人とのかかわりを精緻に描きだす。
●欧米の研究者らがこれまで見過ごしてきた動物利用の論理を提示し、位置づける。
●3か国の悉皆調査にもとづき、人間によるドメスティケーション論に新たな知見を加える。
●飼育下でウミウの繁殖生態や行動特性を鳥類学の成果も踏まえながら初めて明らかにする。
人間は鵜とどのようにかかわっているのか――。ひとつの問いを出発点に、日本、中国、そして東欧に位置する北マケドニアの鵜飼い漁を取りあげ、その技術や知識、ウミウやカワウの生態や行動、食文化の調査を通して、より普遍的な視点から、「飼い慣らしすぎない」という動物利用の論理やドメスティケーションの生起をめぐる新たな解釈枠組みを導きだす。人類学や民俗学、鳥類学を横断し、鳥と人とのインタラクションを新たに読み解く。
【本書の特色】
●人類学や民俗学、鳥類学、歴史学の分野を踏まえ、鳥と人とのかかわりを精緻に描きだす。
●欧米の研究者らがこれまで見過ごしてきた動物利用の論理を提示し、位置づける。
●3か国の悉皆調査にもとづき、人間によるドメスティケーション論に新たな知見を加える。
●飼育下でウミウの繁殖生態や行動特性を鳥類学の成果も踏まえながら初めて明らかにする。
まえがき――なぜ生殖に介入しないのか
序 章 いま、なぜ鵜飼なのか
第一章 鵜飼研究の到達点――何がどこまでわかっているのか
第二章 なぜ鵜飼が誕生したのか
――野生種を飼い慣らす技術から考える鵜飼誕生の条件
第三章 前例なきウミウの産卵と鵜匠による手さぐりの応答
――宇治川の鵜飼における二〇一四年のできごとから
第四章 ウミウの繁殖生態の変化と「技術の収斂化」
――宇治川における四年間の繁殖作業を手がかりに
第五章 野生性と扱いやすさのリバランス論
――育てたウミウの個性と鵜匠による介入の強弱
第六章 日本の鵜匠がウミウの生殖に介入しない理由
――ウミウ産卵の要因をめぐる地域間比較研究
第七章 なぜ中国の漁師はカワウを繁殖させるのか
――中国雲南省大理ぺー族自治州の洱海における繁殖技術と生殖介入の動機から
第八章 鵜飼が生業として成りたつ条件
――北マケドニア共和国ドイラン湖におけるマンドゥラ漁の事例から
終 章 鵜と人間、かかわりの原理
あとがき――一点突破
序 章 いま、なぜ鵜飼なのか
第一章 鵜飼研究の到達点――何がどこまでわかっているのか
第二章 なぜ鵜飼が誕生したのか
――野生種を飼い慣らす技術から考える鵜飼誕生の条件
第三章 前例なきウミウの産卵と鵜匠による手さぐりの応答
――宇治川の鵜飼における二〇一四年のできごとから
第四章 ウミウの繁殖生態の変化と「技術の収斂化」
――宇治川における四年間の繁殖作業を手がかりに
第五章 野生性と扱いやすさのリバランス論
――育てたウミウの個性と鵜匠による介入の強弱
第六章 日本の鵜匠がウミウの生殖に介入しない理由
――ウミウ産卵の要因をめぐる地域間比較研究
第七章 なぜ中国の漁師はカワウを繁殖させるのか
――中国雲南省大理ぺー族自治州の洱海における繁殖技術と生殖介入の動機から
第八章 鵜飼が生業として成りたつ条件
――北マケドニア共和国ドイラン湖におけるマンドゥラ漁の事例から
終 章 鵜と人間、かかわりの原理
あとがき――一点突破
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