都市を上映せよ

ソ連映画が築いたスターリニズムの建築空間

著者
本田 晃子
ジャンル
人文科学  > 哲学・思想・倫理
自然科学  > 建築
発売日
2022/01/25
ISBN
978-4-13-061143-5
判型・ページ数
四六 ・ 304ページ
定価
3,740円(本体3,400円+税)
在庫
在庫あり
内容紹介
目次
著者紹介
ソ連時代、建築の理想や夢を映し出す一大メディアとなった映画は、社会主義都市のイメージを大衆に浸透させることに成功し、現在にいたるまで人々の「ソ連」のイメージと結びついてきた。映画は首都モスクワをいかに神話化し、解体したのか、スクリーン上の建築物が饒舌に語り始める。
序 章

第1章 建築と映画の出会い――『全線』に見るソフホーズの形象
1 ファクトゥーラとファクトの美学
2 『全線』制作の背景
3 越境する映画
4 生命の工場
5 ソフホーズの曖昧な場所
おわりに

幕間─I

第2章 都市は運動する――『新しいモスクワ』に見るスターリンのモスクワ再開発計画
1 メドヴェトキンと社会主義リアリズム
2 動く家
3 二つのモスクワ
4 『明日のモスクワ』とソヴィエト宮殿
5 現在と未来、周辺と中央
おわりに

幕間─II

第3章 映画は建築する――『輝ける道』と全連邦農業博覧会
1 社会主義リアリズムとミュージカル映画
2 総合芸術空間としての農業博覧会
3 空間軸としての指導者像
4 三人のターニャ
おわりに

幕間─III

第4章 地下の宮殿――『僕はモスクワを歩く』と『ナースチャ』における地下鉄空間
1 地下鉄言説とソ連映画
2 スターリン期のモスクワ地下鉄駅
3 スターリン期の映画と地下鉄言説
4 『僕はモスクワを歩く』と公共交通空間としての地下鉄
5 『ナースチャ』と地下の宮殿
おわりに

幕間─IV

第5章 宮殿から地獄へ――ポスト・ソ連時代の映画における地下鉄空間
1 地下鉄言説の推移
2 ポスト・ソ連期の地下鉄表象
3 『パイロットたちの科学的セクション』と汚される空間
4 地下への下降、過去への遡行
5 『メトロ42』とポスト・ソ連期のパニック映画
6 特性のない空間
おわりに

終 章

あとがき
図版出典一覧
主要映画作品一覧
本田 晃子
岡山大学文学部准教授
都市を上映せよ
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