AIはどのように社会を変えるか (冊子版)
ソーシャル・キャピタルと格差の視点から
- 冊子版 電子書籍
内容紹介
目次
著者紹介
AIが社会に進出してゆくにつれ、社会的格差を拡大させる、仕事を奪われる、人間の知能を超えてしまう、などの懸念がひろがっている。ソーシャル・キャピタル(社会関係資本)はこのような危機を緩和することができるのか。AIと社会の関係を実証的に問い直す社会科学の試み。
はしがき
序章 AIへの認識とソーシャル・キャピタルの関係(稲葉陽二・戸川和成)
1 本書の3つのキーワードとコロナ禍
2 先行研究とリサーチ・クエスチョン
3 ソーシャル・キャピタルとAIへの認識はどう結びついているのか
4 ソーシャル・キャピタルがAIへの認識を形成する
I 理論編
1章 AIは職を奪うのか、格差を拡大させるのか?(稲葉陽二・立福家徳)
1 AIへの懸念
2 先行研究 AIと経済との関係、その含意
3 業務に注目した賃金関数からのアプローチ
4 AIには2種類ある
5 AIが格差を拡大するのならどうすればよいのか
6 コロナ禍からAIの負の影響をどう軽減するかを考える
2章 AIによるレコメンドと社会関係(高木大資)
1 ソーシャルメディアにおけるAIと社会関係
2 分析1 社会関係の同質性についての分析
3 分析2 ネットワークの空間的分布についての分析
4 まとめ AIによるレコメンドは空間的に拡大した選択的関係を促進しうるか
3章 人間か機械か――経済実験による信頼と信頼性(奥山尚子・澤田康幸・八下田聖峰)
1 人間と機械の関係から考える信頼
2 信頼ゲームの実験
3 実験および分析結果
4 人間か機械か 信頼行動を動機づけるもの
4章 ソーシャル・キャピタルと時間調査からみたAIの影響(須田光郎)
1 AIの描く未来とは
2 ソーシャル・キャピタルと時間
3 AIの社会実装により予想される生活の量的・質的変化
4 AIの社会実装による生活時間の変化はソーシャル・キャピタルをどう変えるか
5 AIの社会実装におけるソーシャル・キャピタル論の必要性
II 社会実装編
5章 AIへの親和性と格差――AI認識調査からの知見(小藪明生)
1 AIがもたらす格差社会とそこで必要な資質
2 先行研究
3 仮説と使用する変数・データ
4 分析
5 まとめ AI親和性と格差問題
6章 AIを備えたロボットは家族の一員になれるか?(佐藤嘉倫)
1 社会に進出するAI
2 家族の変遷
3 家族の一員としてのペット、家族の一員としてのロボット
4 AIを備えたロボットが家族の一員になれる条件
5 親密圏をめぐる新たな不平等
6 ソーシャル・キャピタルの変容
7 社会学の問い直し
7章 教育現場におけるAI搭載人型ロボット導入の効果と課題(露口健司)
1 背景と目的
2 先行研究の検討と研究課題の設定
3 方法
4 分析結果
5 考察
6 結語
8章 人工知能はどのように保健医療福祉活動を変えるか――現場の視点から(藤原佳典)
1 はじめに
2 保健医療福祉領域における機械学習の利活用のあり方
3 AIが活用される具体的な場面
4 地域包括ケアシステムと社会参加
5 新型コロナウイルス感染症禍が地域包括ケアシステムに及ぼす影響
9章 自治体のAI利用の可能性を探る
――地域の結束型ソーシャル・キャピタルの維持に向けて社会実装は可能か(戸川和成)
1 コロナ禍においてAIの社会実装は可能か
2 先行研究の整理
3 「AIの影響に関する調査」に基づく記述的考察
4 要因分析
5 結論 地域の結束型ソーシャル・キャピタルの維持にAIは寄与しうるのか
終章 AI、社会的格差、ソーシャル・キャピタルの関係に関する総合的考察(佐藤嘉倫)
1 本書の基本的な理論的枠組みとその前提の問い直し
2 AIがソーシャル・キャピタルを生みだす可能性
3 AIと人間の間の社会関係構築の可能性
4 ウィズ・コロナの時代におけるAI、社会的格差、ソーシャル・キャピタルの関係
あとがき
序章 AIへの認識とソーシャル・キャピタルの関係(稲葉陽二・戸川和成)
1 本書の3つのキーワードとコロナ禍
2 先行研究とリサーチ・クエスチョン
3 ソーシャル・キャピタルとAIへの認識はどう結びついているのか
4 ソーシャル・キャピタルがAIへの認識を形成する
I 理論編
1章 AIは職を奪うのか、格差を拡大させるのか?(稲葉陽二・立福家徳)
1 AIへの懸念
2 先行研究 AIと経済との関係、その含意
3 業務に注目した賃金関数からのアプローチ
4 AIには2種類ある
5 AIが格差を拡大するのならどうすればよいのか
6 コロナ禍からAIの負の影響をどう軽減するかを考える
2章 AIによるレコメンドと社会関係(高木大資)
1 ソーシャルメディアにおけるAIと社会関係
2 分析1 社会関係の同質性についての分析
3 分析2 ネットワークの空間的分布についての分析
4 まとめ AIによるレコメンドは空間的に拡大した選択的関係を促進しうるか
3章 人間か機械か――経済実験による信頼と信頼性(奥山尚子・澤田康幸・八下田聖峰)
1 人間と機械の関係から考える信頼
2 信頼ゲームの実験
3 実験および分析結果
4 人間か機械か 信頼行動を動機づけるもの
4章 ソーシャル・キャピタルと時間調査からみたAIの影響(須田光郎)
1 AIの描く未来とは
2 ソーシャル・キャピタルと時間
3 AIの社会実装により予想される生活の量的・質的変化
4 AIの社会実装による生活時間の変化はソーシャル・キャピタルをどう変えるか
5 AIの社会実装におけるソーシャル・キャピタル論の必要性
II 社会実装編
5章 AIへの親和性と格差――AI認識調査からの知見(小藪明生)
1 AIがもたらす格差社会とそこで必要な資質
2 先行研究
3 仮説と使用する変数・データ
4 分析
5 まとめ AI親和性と格差問題
6章 AIを備えたロボットは家族の一員になれるか?(佐藤嘉倫)
1 社会に進出するAI
2 家族の変遷
3 家族の一員としてのペット、家族の一員としてのロボット
4 AIを備えたロボットが家族の一員になれる条件
5 親密圏をめぐる新たな不平等
6 ソーシャル・キャピタルの変容
7 社会学の問い直し
7章 教育現場におけるAI搭載人型ロボット導入の効果と課題(露口健司)
1 背景と目的
2 先行研究の検討と研究課題の設定
3 方法
4 分析結果
5 考察
6 結語
8章 人工知能はどのように保健医療福祉活動を変えるか――現場の視点から(藤原佳典)
1 はじめに
2 保健医療福祉領域における機械学習の利活用のあり方
3 AIが活用される具体的な場面
4 地域包括ケアシステムと社会参加
5 新型コロナウイルス感染症禍が地域包括ケアシステムに及ぼす影響
9章 自治体のAI利用の可能性を探る
――地域の結束型ソーシャル・キャピタルの維持に向けて社会実装は可能か(戸川和成)
1 コロナ禍においてAIの社会実装は可能か
2 先行研究の整理
3 「AIの影響に関する調査」に基づく記述的考察
4 要因分析
5 結論 地域の結束型ソーシャル・キャピタルの維持にAIは寄与しうるのか
終章 AI、社会的格差、ソーシャル・キャピタルの関係に関する総合的考察(佐藤嘉倫)
1 本書の基本的な理論的枠組みとその前提の問い直し
2 AIがソーシャル・キャピタルを生みだす可能性
3 AIと人間の間の社会関係構築の可能性
4 ウィズ・コロナの時代におけるAI、社会的格差、ソーシャル・キャピタルの関係
あとがき