リベラルアーツの法学 (冊子版)
自由のための技法を学ぶ
- 冊子版 電子書籍
内容紹介
目次
著者紹介
古今東西の古典を素材に、法がさまざまな学問領域や社会生活に密接に関わることを解き明かした新しいガイド。考えながら読み進め、グループワークで活用することにより、「課題を発見し多角的に吟味する能力」「多様な価値観を持つ人々とコミュニケーションする能力」「現代的課題の解決のために行動する能力」の習得へ誘う。高校生から社会人まで、ディスカッションしながら楽しく学べるユニークな授業を遂に書籍化‼
☆本書の内容を紹介する特設サイトができました。下記URLからご覧ください。
/special/LawinLiberalArts/
「リベラルアーツは、古典を通じて自由な態度で認識能力をきたえ、未知の課題を発見し、学際的な分析を深めたうえで、より良い世界のために行動することを目指します。このような考え方に基づき、本書は古今東西の古典を幅広く紹介しながら、「法」を切り口にしつつ、人間の目指すべき自由とは何かを探求していきます。
古典は過去に書かれたものですが、リベラルアーツにおける古典の探究は、いまだ答えが出ていない最先端の現代的課題に取り組むことにつながっています。このことを意識しつつ、本書は哲学、政治、歴史といった伝統的な学問分野から始まり、ジェンダー・セクシュアリティ、メディア・コミュニケーションといった現代的な課題に展開していきます。」(「はじめに」より)
☆本書の内容を紹介する特設サイトができました。下記URLからご覧ください。
/special/LawinLiberalArts/
「リベラルアーツは、古典を通じて自由な態度で認識能力をきたえ、未知の課題を発見し、学際的な分析を深めたうえで、より良い世界のために行動することを目指します。このような考え方に基づき、本書は古今東西の古典を幅広く紹介しながら、「法」を切り口にしつつ、人間の目指すべき自由とは何かを探求していきます。
古典は過去に書かれたものですが、リベラルアーツにおける古典の探究は、いまだ答えが出ていない最先端の現代的課題に取り組むことにつながっています。このことを意識しつつ、本書は哲学、政治、歴史といった伝統的な学問分野から始まり、ジェンダー・セクシュアリティ、メディア・コミュニケーションといった現代的な課題に展開していきます。」(「はじめに」より)
はじめに
1 リベラルアーツは何を目指すか
2 本書の使い方
第1章 人間は自由な存在か──聖書と法
1 神への反逆と自由の始まり──創世記、出エジプト記
2 法は何のためにあるか──マタイ福音書、マルコ福音書
3 真理はあなたがたを自由にする──ヨハネ福音書
第2章 法に従うのは自由か─哲学と法
1 愛智者として生きる──プラトン『ソクラテスの弁明』
2 悪法には従うべきか──プラトン『クリトン』
3 自然法は存在するか──トマス・アクィナス、ケルゼン
第3章 社会契約は自由にするか──政治と法
1 自然状態から社会契約へ──ホッブズ、ロック
2 直接民主政と間接民主政──ルソー、アーレント
3 自由の多義性──コンスタン、バーリン
[コラム]国際関係と法
第4章 真実の物語とは何か──歴史と法
1 自由の普遍史──カント、ヘーゲル
2 歴史とは何か──イブン= ハルドゥーン、アーノルド、津田左右吉
3 国際法誕生の歴史──グローチウス、中井愛子
第5章 正しい戦争はあるか──平和と法
1 平和の技術としての国際法──ミルキヌ=ゲツェヴィチ、カント
2 憲法9条の問題──南原繁
3 平和とは何か──ガルトゥング
[コラム]開発と法
第6章 自由の基盤は何か──文学と法
1 文学的経験の探求──加藤周一、ゲーテ
2 民主政の基盤としての文学──ソポクレース
3 法=権利とは何か──シェークスピア
第7章 真理は教えられるか──教育と法
1 人間は弱いものとして生まれる──ルソー
2 「自由の人格」のための教育─デューイ、南原繁、フロム、サンデル
3 教員は何をすべきか──ロジャーズ、フレイレ
第8章 自由は語りうるか──言語と法
1 言語の恣意性──ソシュール
2 「リベルチ」・「ライト」をどう訳すか──福澤諭吉、柳父章
3 言語哲学と法──チョムスキー、ヴィットゲンシュタイン、碧海純一、大屋雄裕
[コラム]音楽と法
第9章 自由の限界はどこにあるか──倫理と法
1 危害原理とは何か──ミル
2 人間は自由の刑に処せられている──サルトル
3 自殺の自由はあるか──カント、ショウペンハウエル、デュルケーム
第10章 宗教は平和をもたらすか──宗教と法
1 ムスリムスカーフ・風刺画事件──『クルアーン』
2 宗教戦争と政教分離──アサド、矢内原忠雄
3 東洋における自由──鈴木大拙、親鸞
[コラム]人類学と法
第11章 自由市場は法規制すべきか──経済と法
1 経済学の人間観──アダム・スミス
2 資本主義の本質とは何か──岩井克
3 貨幣と法──マルクス、モンテーニュ、デリダ
第12章 自由意志は虚構か──心理と法
1 無意識と自由意志──フロイト、リベット
2 フィクションとしての自由意志──来栖三郎
3 法と心理学──『それでもボクはやってない』
第13章 客観性とは何か──科学と法
1 科学とは何か──ベーコン、ポパー
2 科学革命の構造──クーン、アインシュタイン
3 科学としての法学──ウェーバー、川島武宜
[コラム]数学と法
第14章 性規範から自由になれるか──ジェンダー・セクシュアリティと法
1 ジェンダー法学──オランプ・ドゥ・グージュ、ボーヴォワール
2 二分論批判──フーコー、バトラー
3 婚姻制度は何のためにあるか──Obergefell v. Hodges、堀江有里
第15章 SNSを規制すべきか──メディア・コミュニケーションと法
1 言論・出版の自由──ミルトン
2 メディア論からカルチュラル・スタディーズへ──マクルーハン、ホール、吉見俊哉
3 事例問題──フェイク・ニュース規制
おわりに──「リベラルアーツの法学」は何を目指すか
1 リベラルアーツは何を目指すか
2 本書の使い方
第1章 人間は自由な存在か──聖書と法
1 神への反逆と自由の始まり──創世記、出エジプト記
2 法は何のためにあるか──マタイ福音書、マルコ福音書
3 真理はあなたがたを自由にする──ヨハネ福音書
第2章 法に従うのは自由か─哲学と法
1 愛智者として生きる──プラトン『ソクラテスの弁明』
2 悪法には従うべきか──プラトン『クリトン』
3 自然法は存在するか──トマス・アクィナス、ケルゼン
第3章 社会契約は自由にするか──政治と法
1 自然状態から社会契約へ──ホッブズ、ロック
2 直接民主政と間接民主政──ルソー、アーレント
3 自由の多義性──コンスタン、バーリン
[コラム]国際関係と法
第4章 真実の物語とは何か──歴史と法
1 自由の普遍史──カント、ヘーゲル
2 歴史とは何か──イブン= ハルドゥーン、アーノルド、津田左右吉
3 国際法誕生の歴史──グローチウス、中井愛子
第5章 正しい戦争はあるか──平和と法
1 平和の技術としての国際法──ミルキヌ=ゲツェヴィチ、カント
2 憲法9条の問題──南原繁
3 平和とは何か──ガルトゥング
[コラム]開発と法
第6章 自由の基盤は何か──文学と法
1 文学的経験の探求──加藤周一、ゲーテ
2 民主政の基盤としての文学──ソポクレース
3 法=権利とは何か──シェークスピア
第7章 真理は教えられるか──教育と法
1 人間は弱いものとして生まれる──ルソー
2 「自由の人格」のための教育─デューイ、南原繁、フロム、サンデル
3 教員は何をすべきか──ロジャーズ、フレイレ
第8章 自由は語りうるか──言語と法
1 言語の恣意性──ソシュール
2 「リベルチ」・「ライト」をどう訳すか──福澤諭吉、柳父章
3 言語哲学と法──チョムスキー、ヴィットゲンシュタイン、碧海純一、大屋雄裕
[コラム]音楽と法
第9章 自由の限界はどこにあるか──倫理と法
1 危害原理とは何か──ミル
2 人間は自由の刑に処せられている──サルトル
3 自殺の自由はあるか──カント、ショウペンハウエル、デュルケーム
第10章 宗教は平和をもたらすか──宗教と法
1 ムスリムスカーフ・風刺画事件──『クルアーン』
2 宗教戦争と政教分離──アサド、矢内原忠雄
3 東洋における自由──鈴木大拙、親鸞
[コラム]人類学と法
第11章 自由市場は法規制すべきか──経済と法
1 経済学の人間観──アダム・スミス
2 資本主義の本質とは何か──岩井克
3 貨幣と法──マルクス、モンテーニュ、デリダ
第12章 自由意志は虚構か──心理と法
1 無意識と自由意志──フロイト、リベット
2 フィクションとしての自由意志──来栖三郎
3 法と心理学──『それでもボクはやってない』
第13章 客観性とは何か──科学と法
1 科学とは何か──ベーコン、ポパー
2 科学革命の構造──クーン、アインシュタイン
3 科学としての法学──ウェーバー、川島武宜
[コラム]数学と法
第14章 性規範から自由になれるか──ジェンダー・セクシュアリティと法
1 ジェンダー法学──オランプ・ドゥ・グージュ、ボーヴォワール
2 二分論批判──フーコー、バトラー
3 婚姻制度は何のためにあるか──Obergefell v. Hodges、堀江有里
第15章 SNSを規制すべきか──メディア・コミュニケーションと法
1 言論・出版の自由──ミルトン
2 メディア論からカルチュラル・スタディーズへ──マクルーハン、ホール、吉見俊哉
3 事例問題──フェイク・ニュース規制
おわりに──「リベラルアーツの法学」は何を目指すか
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