国際法からみた領土と日本 (冊子版)

冊子版 電子書籍
著者
柳原 正治
兼原 敦子
ジャンル
社会科学  > 法律
発売日
2022/03/31
ISBN
978-4-13-036156-9
判型・ページ数
A5 ・ 276ページ
定価
5,280円(本体4,800円+税)
在庫
在庫あり
内容紹介
目次
著者紹介
尖閣諸島や竹島をめぐる情勢など日本が抱える領土問題に展望を拓くため、領域概念の歴史的変遷と領土紛争の解決法理を多角的に論じた学術論集。第一線で活躍する国際法研究者を中心に、永年の課題を独自の視点から広く深く分析し、厳しさを増す領土問題に新たな示唆を導き出す。
はしがき

第I部 近代日本の領域確定

第1章 離島の日本領域編入──硫黄島と南鳥島を中心として(柳原正治)
 1.はじめに
 2.硫黄島
 3.南鳥島
 4.おわりに

第2章 琉球帰属問題とアーネスト・サトウ
     ──日清新聞論戦に対する評価およびその背景(森 肇志)
 1.はじめに
 2.サトウ覚書の対象および日清の新聞論戦
 3.日清の新聞論戦に対する評価
 4.サトウ覚書による評価の背景
 5.おわりに

第II部 近代日本の領域的外延

第3章 日本の「植民地」獲得と法制(山田哲也)
 1.はじめに 
 2.憲法・国際法と主権 
 3.「外地」の形成とその概念  
 4.外地法の体系化と問題点 
 5.おわりに  

第4章 近代日本から見た租借概念(佐々木雄一)
 1.はじめに
 2.中国における租借
 3.租借の性質をめぐる世界の学説
 4.近代日本の租借概念理解
 5.おわりに

第III部 領域紛争における意思・時間

第5章 領域問題における「法」に基づく主張(兼原敦子)
 1.本章の主題
 2.法との関係の請求──「歴史的権利」
 3.法との関係の決定に係る主要素──意思・時間
 4.領域紛争における「意思の作用」という要素の再検討
 5.おわりに

第6章 領域紛争における沈黙の意義
     ──尖閣諸島に関する「75 年の沈黙」の法的構成に向けて(北村朋史)
 1.はじめに
 2.戦前の裁判例と学説
 3.国際司法裁判所の初期の裁判例
 4.おわりに 

第7章 領域紛争における時間的要素とその規律
     ──日本の領土問題への具体的適用について(酒井啓亘)
 1.はじめに
 2.裁判実践における決定的期日と時際法原則の作用
 3.領域紛争の裁判例にみる決定的期日と時際法原則の適用とその特徴
 4.日本の領土問題における決定的期日と時際法原則の適用
 5.おわりに

第IV部 国際裁判における領域紛争

第8章 国際裁判における「前近代/非欧州の領域支配」の援用と評価(深町朋子)
 1.はじめに
 2.前近代/非欧州の領域支配を扱った国際判例
 3.領域帰属判断と前近代/非欧州の領域支配
 4.おわりに

第9章 国際裁判における領土主権紛争の存在認定
     ──国連海洋法条約附属書VII仲裁裁判所における沿岸国訴訟の利用(玉田 大)
 1.はじめに  
 2.国際法上の紛争発生基準  
 3.UNCLOS 沿岸国訴訟  
 4.竹島に関する領土主権紛争の存在認定 
 5.おわりに  

あとがき
判例索引
柳原 正治
放送大学特任栄誉教授、九州大学名誉教授
兼原 敦子
上智大学法学部教授
国際法からみた領土と日本
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