日中戦争研究の現在
歴史と歴史認識問題
内容紹介
目次
著者紹介
盧溝橋事件を発端にはじまった日中戦争は、現在に至るまで日本(日本人)に大きな影響を与えている。本書は、日本国内の政治・社会の分析をはじめ、蔣介石日記など中国側の史料や、欧米を中心とした国際情勢の分析をもとに、新たな歴史像を再構築する。
はじめに(川島 真・岩谷 將)
I 日中戦争史研究の意義と評価
第1章 戦争末期における中国戦線と東南アジア戦線
――「一号作戦」と「ビルマ作戦」の衝撃と波紋(波多野澄雄)
はじめに
一 一号作戦の衝撃
二 一号作戦の展開
三 一号作戦の波紋
四 東南アジアにおける日中戦争
おわりに
第2章 「戦争遺留問題」と対日新思考
――江沢民・胡錦濤政権期の対日歴史政策(川島 真)
はじめに
一 戦争遺留問題という考え方
二 戦争遺留問題と対日新思考
三 「戦争遺留問題と中日関係」座談会での議論
四 戦争遺留問題の展開
おわりに
II 戦時体制下の認識と生活
第3章 日中戦争期(一九三七~四一)における日本の戦争指導体制(戸部良一)
はじめに
一 北支事変と派兵決定
二 内閣強化
三 大本営
四 大本営政府連絡会議と御前会議
五 五相会議
六 その後
おわりに
第4章 日本の国家総動員体制の動揺――一九三八~三九年(森 靖夫)
はじめに
一 国家総動員法第一一条発動問題
二 不満の噴出──一九三九年末
おわりに
第5章 総力戦体制と「聖地」ツーリズム――「鍛錬」と「信仰」(平山 昇)
はじめに
一 総力戦体制と「自粛」
二 「事変下のお正月をどうするか」
三 娯楽への渇望
四 「自粛」のなかでの盛り上がり
五 正当化の論理① 「信仰」
六 正当化の論理② 「鍛錬」
七 「紀元二千六百年」
おわりに
III 戦争と交渉
第6章 盧溝橋事件における現地交渉(岩谷 將)
はじめに
一 七月七日の発砲事件
二 北平における交渉
三 第二九軍の動向
四 善後交渉
五 北平における継続交渉
六 日本側中央の対応
七 新司令官の着任
八 陸軍中央部の新方針
九 引き続く衝突
一〇 天津における交渉
一一 帰平前後の宋哲元の動向
一二 北平における事態の推移
一三 熊斌の入平と冀察側態度の変化
一四 日本側対応
一五 廊坊事件
一六 広安門事件
一七 冀察側動向
一八 華北総攻撃
おわりに
第7章 国際機構における「技術」と「政治」
――戦争・国家建設・ナショナリズムの狭間で(帶谷俊輔)
はじめに
一 満洲事変後の日本
二 満洲事変後の中国
三 日中戦争の勃発と技術協力
おわりに
第8章 占領地における中国第三勢力
――中国社会党・中国国家社会党を中心に(関 智英)
はじめに
一 中国青年党──国共両党への批判
二 満洲事変の勃発──中国青年党の分裂と三つの中国国家社会党
三 日中戦争の勃発と第三勢力
四 汪精衛政権の展開と第三勢力
おわりに
特別寄稿 「攘外政策」の再検討――蔣介石と華北の危機(黄 自進/高栁峻秀翻訳)
はじめに
一 「安内攘外」政策の趣旨
二 「高調反共、低調抗日」の顛末
三 熱河作戦における苦境
四 長城戦役期における政治的清算
五 過渡期における「政整会」の任務
六 『冀察政務委員会』をめぐる政治状況
七 盧溝橋事件拡大の経緯
おわりに
おわりに(川島 真)
I 日中戦争史研究の意義と評価
第1章 戦争末期における中国戦線と東南アジア戦線
――「一号作戦」と「ビルマ作戦」の衝撃と波紋(波多野澄雄)
はじめに
一 一号作戦の衝撃
二 一号作戦の展開
三 一号作戦の波紋
四 東南アジアにおける日中戦争
おわりに
第2章 「戦争遺留問題」と対日新思考
――江沢民・胡錦濤政権期の対日歴史政策(川島 真)
はじめに
一 戦争遺留問題という考え方
二 戦争遺留問題と対日新思考
三 「戦争遺留問題と中日関係」座談会での議論
四 戦争遺留問題の展開
おわりに
II 戦時体制下の認識と生活
第3章 日中戦争期(一九三七~四一)における日本の戦争指導体制(戸部良一)
はじめに
一 北支事変と派兵決定
二 内閣強化
三 大本営
四 大本営政府連絡会議と御前会議
五 五相会議
六 その後
おわりに
第4章 日本の国家総動員体制の動揺――一九三八~三九年(森 靖夫)
はじめに
一 国家総動員法第一一条発動問題
二 不満の噴出──一九三九年末
おわりに
第5章 総力戦体制と「聖地」ツーリズム――「鍛錬」と「信仰」(平山 昇)
はじめに
一 総力戦体制と「自粛」
二 「事変下のお正月をどうするか」
三 娯楽への渇望
四 「自粛」のなかでの盛り上がり
五 正当化の論理① 「信仰」
六 正当化の論理② 「鍛錬」
七 「紀元二千六百年」
おわりに
III 戦争と交渉
第6章 盧溝橋事件における現地交渉(岩谷 將)
はじめに
一 七月七日の発砲事件
二 北平における交渉
三 第二九軍の動向
四 善後交渉
五 北平における継続交渉
六 日本側中央の対応
七 新司令官の着任
八 陸軍中央部の新方針
九 引き続く衝突
一〇 天津における交渉
一一 帰平前後の宋哲元の動向
一二 北平における事態の推移
一三 熊斌の入平と冀察側態度の変化
一四 日本側対応
一五 廊坊事件
一六 広安門事件
一七 冀察側動向
一八 華北総攻撃
おわりに
第7章 国際機構における「技術」と「政治」
――戦争・国家建設・ナショナリズムの狭間で(帶谷俊輔)
はじめに
一 満洲事変後の日本
二 満洲事変後の中国
三 日中戦争の勃発と技術協力
おわりに
第8章 占領地における中国第三勢力
――中国社会党・中国国家社会党を中心に(関 智英)
はじめに
一 中国青年党──国共両党への批判
二 満洲事変の勃発──中国青年党の分裂と三つの中国国家社会党
三 日中戦争の勃発と第三勢力
四 汪精衛政権の展開と第三勢力
おわりに
特別寄稿 「攘外政策」の再検討――蔣介石と華北の危機(黄 自進/高栁峻秀翻訳)
はじめに
一 「安内攘外」政策の趣旨
二 「高調反共、低調抗日」の顛末
三 熱河作戦における苦境
四 長城戦役期における政治的清算
五 過渡期における「政整会」の任務
六 『冀察政務委員会』をめぐる政治状況
七 盧溝橋事件拡大の経緯
おわりに
おわりに(川島 真)
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