サンフランシスコ講和と東アジア
内容紹介
目次
著者紹介
これまで米国の史料を中心に研究されてきたサンフランシスコ平和条約の歴史的意義を、日本および東アジア、さらに国際的な文脈から問い直し、戦後東アジアの地域秩序形成の歴史像を多角的・包括的に捉え直す。
はじめに(川島 真)
I サンフランシスコ講和とは何か――日米和解への道
第1章 サンフランシスコ講和条約体制の形成とその揺らぎ
――帝国の解体と賠償問題(波多野澄雄)
はじめに
一 初期の講和構想
二 講和体制における賠償・補償問題
三 「二つの中国」と賠償問題
四 講和条約体制の形成と「脱植民地化」問題
五 揺らぐ講和条約体制──個人請求権問題の浮上
第2章 多数講和と寛大な講和――日本の構想と選択(楠 綾子)
はじめに
一 日本政府の構想
二 多数講和の選択
三 講和条約をめぐる日米交渉
おわりに──日本の追求した「国際正義」
第3章 占領から講和へ――なぜ寛大な講和が可能となったのか(坂元一哉)
はじめに
一 和解と信頼の条約
二 対等な国家間の条約
三 日本国憲法による保証
四 朝鮮戦争という国際環境
五 安保条約という「犠牲の羊」
おわりに
II サンフランシスコ講和と連合国
第4章 サンフランシスコ講和条約への道とその後
――「封じ込め」の骨格の成立(マイケル・シャラー/西村真彦翻訳)
はじめに
一 対日講和と冷戦の幻想
二 朝鮮戦争とその後
三 講和後の時代、一九五二-一九五九年
おわりに
第5章 サンフランシスコ講和とイギリス外交(細谷雄一)
はじめに
一 大日本帝国崩壊後のイギリス帝国
二 大国間協調からアメリカの優越性へ
三 戦後アジア太平洋秩序の模索
四 英米協調としての対日講和
おわりに──英米による平和
第6章 フランスとサンフランシスコ講和条約、一九四五-一九五一年(宮下雄一郎)
はじめに
一 戦時期フランスの残した影
二 賠償と講和
おわりに
III サンフランシスコ講和と東アジア
第7章 戦後初期中国における対日講和観
――一九四五-一九四七年を中心に(川島 真)
はじめに
一 中華民国の対日戦後処理構想
二 国共両党にとっての対日戦争勝利
三 対日占領と一九四六年の対日講和論
四 一九四七年の転換と対日講和論(1)
五 亜東協会の対日講和論
六 一九四七年の転換と対日講和論(2)
おわりに
第8章 二つの平和条約と日台経済
――経済史の視座から(洪紹洋/やまだあつし翻訳)
はじめに
一 民間資産返還問題
二 日華平和条約調印後の日台経済
おわりに
第9章 サンフランシスコ講和条約と感情―
――米軍政期/一九五〇年代初頭の韓国社会(小林聡明)
はじめに
一 米軍政期南朝鮮における対日賠償要求の準備
二 講和条約締結に向けた韓国政府の動き
三 講和条約締結・発効と韓国社会
おわりに
第10章 サンフランシスコ講和条約とフィリピン
――国際主義と現実主義の定着(高木佑輔)
はじめに
一 フィリピンにおける国際主義の起源
二 第三共和国と国際主義の展開
三 戦後外交を支えた国際主義
四 国連における「小国の大声」からバンドンにおける「ワシントンの声」へ
──国際主義のその後
おわりに
おわりに(細谷雄一)
I サンフランシスコ講和とは何か――日米和解への道
第1章 サンフランシスコ講和条約体制の形成とその揺らぎ
――帝国の解体と賠償問題(波多野澄雄)
はじめに
一 初期の講和構想
二 講和体制における賠償・補償問題
三 「二つの中国」と賠償問題
四 講和条約体制の形成と「脱植民地化」問題
五 揺らぐ講和条約体制──個人請求権問題の浮上
第2章 多数講和と寛大な講和――日本の構想と選択(楠 綾子)
はじめに
一 日本政府の構想
二 多数講和の選択
三 講和条約をめぐる日米交渉
おわりに──日本の追求した「国際正義」
第3章 占領から講和へ――なぜ寛大な講和が可能となったのか(坂元一哉)
はじめに
一 和解と信頼の条約
二 対等な国家間の条約
三 日本国憲法による保証
四 朝鮮戦争という国際環境
五 安保条約という「犠牲の羊」
おわりに
II サンフランシスコ講和と連合国
第4章 サンフランシスコ講和条約への道とその後
――「封じ込め」の骨格の成立(マイケル・シャラー/西村真彦翻訳)
はじめに
一 対日講和と冷戦の幻想
二 朝鮮戦争とその後
三 講和後の時代、一九五二-一九五九年
おわりに
第5章 サンフランシスコ講和とイギリス外交(細谷雄一)
はじめに
一 大日本帝国崩壊後のイギリス帝国
二 大国間協調からアメリカの優越性へ
三 戦後アジア太平洋秩序の模索
四 英米協調としての対日講和
おわりに──英米による平和
第6章 フランスとサンフランシスコ講和条約、一九四五-一九五一年(宮下雄一郎)
はじめに
一 戦時期フランスの残した影
二 賠償と講和
おわりに
III サンフランシスコ講和と東アジア
第7章 戦後初期中国における対日講和観
――一九四五-一九四七年を中心に(川島 真)
はじめに
一 中華民国の対日戦後処理構想
二 国共両党にとっての対日戦争勝利
三 対日占領と一九四六年の対日講和論
四 一九四七年の転換と対日講和論(1)
五 亜東協会の対日講和論
六 一九四七年の転換と対日講和論(2)
おわりに
第8章 二つの平和条約と日台経済
――経済史の視座から(洪紹洋/やまだあつし翻訳)
はじめに
一 民間資産返還問題
二 日華平和条約調印後の日台経済
おわりに
第9章 サンフランシスコ講和条約と感情―
――米軍政期/一九五〇年代初頭の韓国社会(小林聡明)
はじめに
一 米軍政期南朝鮮における対日賠償要求の準備
二 講和条約締結に向けた韓国政府の動き
三 講和条約締結・発効と韓国社会
おわりに
第10章 サンフランシスコ講和条約とフィリピン
――国際主義と現実主義の定着(高木佑輔)
はじめに
一 フィリピンにおける国際主義の起源
二 第三共和国と国際主義の展開
三 戦後外交を支えた国際主義
四 国連における「小国の大声」からバンドンにおける「ワシントンの声」へ
──国際主義のその後
おわりに
おわりに(細谷雄一)