もうひとつのキタキツネ物語

キツネとヒトの多様な関係

著者
塚田 英晴
ジャンル
自然科学  > 生物
発売日
2022/04/18
ISBN
978-4-13-063953-8
判型・ページ数
四六 ・ 360ページ
定価
4,620円(本体4,200円+税)
在庫
在庫あり
内容紹介
目次
著者紹介
映画「キタキツネ物語」で人気者となったキタキツネ――あれからおよそ40年、あらためて野生動物としてのキタキツネの生きざまを描く。アーバンフォックス、管理された餌付け、ワンヘルスなど、これからのヒトとキツネの関係を描く新たな物語が始まる。
はじめに

序 章 「キタキツネ物語」とは――描かれたキツネ像

第1章 キタキツネはアカギツネ――キタキツネのバイオロジー 
1 外観と形態
2 感覚とコミュニケーション
3 移動能力
4 分布と生息環境
5 繁殖
6 採食生態
7 分類と進化

第2章 子別れの儀式をめぐる生態――キツネファミリーの直接観察 
1 キツネの社会を探る
2 キツネファミリーの直接観察
3 キツネ社会を支える資源の重要性

第3章 北海道のキタキツネ――繁栄と受難 
1 開拓の地での分布変遷
2 畜産由来資源によるキタキツネへの影響
3 狩猟統計から見るキツネ捕獲数の変化 
4 キツネの個体数減少をもたらした二つの受難

第4章 都市ギツネ――アーバンフォックスという存在
1 イギリスの都市ギツネ(アーバンフォックス)――アカギツネの都市進出
2 北海道でのキツネの都市進出
3 都市ギツネの生態――そのシティライフ
4 都市ギツネをめぐる諸問題
5 都市ギツネのゆくえ

第5章 エキノコックス問題――獣医学の視点 
1 エキノコックス症とは
2 北海道でのエキノコックス感染の実態
3 エキノコックスは外来種
4 キタキツネにおけるエキノコックス感染の拡大
5 感染源対策の取り組み
6 感染源対策の成果と課題
7 新たな懸念

第6章 キタキツネとヒト――多様な関係 
1 害獣としてのキツネ
2 キツネと交通事故
3 益獣としてのキツネ
4 餌付けと観光ギツネ

終 章 これからの「キタキツネ物語」――餌付けからワンヘルスへ 
1 偶発的な餌付けから管理された餌付けへ
2 人新世におけるキツネとヒトとの関係
3 ワンヘルスという考え方
4 「キタキツネ物語」の今後

おわりに
塚田 英晴
麻布大学獣医学部動物応用科学科教授、博士(行動科学)。専門は動物行動学・野生動物の保全管理。
主著に『知床のほ乳類I』(分担執筆、2000年、北海道新聞社)、『野生動物の餌付け問題』(分担執筆、2016年、地人書館)、『もうひとつのキタキツネ物語』(2022年、東京大学出版会)がある。
もうひとつのキタキツネ物語
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